この10年で恋愛の優先順位が下がった
――今や業界に入る女性の中には「三上悠亜ちゃんに憧れて入った」という子も少なくないです。そういう現状をどう思いますか?
私のことをアイドルみたいな存在だと思って「私もセクシー女優になりたい」って思うんだとしたら、それは違うと思います。私はアイドルとセクシー女優を両方やった結果、それは真逆の存在だと改めて認識しました。
アイドルは雲の上の存在でみんながプライベートを知り得ない存在。でもセクシー女優はすべてを曝け出して、ふだんは人に見せない部分を見せる仕事。
だから、アイドルになりたいんだったら本当にアイドルを目指すべきで。セクシー女優とアイドルを両立させられるというふうに履き違えないでほしいですね。
――この10年、身の回りで感じた変化などはありましたか?
それこそ最初は、うちの母や親戚も否定的な人たちが多かったんですけど……今は親戚が自慢しているっていう(笑)。会社とかで「うちの親戚が三上悠亜だよ」っていうのをわざわざ言い回って、なぜか私がその人たち宛にサインを書くという事態になってます。
親戚にセクシー女優がいるっていうのを自分の口から言うなんて「よくやるな」と思いますけど(笑)。
――セクシー女優になって、人としてもずいぶん成長したんじゃないですか。
やっぱりこの業界に入ってから、仕事の大事さ、三上悠亜という存在を自分自身が守っていかなければいけないっていう自覚が芽生えましたから。
――スキャンダルは「三上悠亜」になってからはないですもんね?
実は1本目を撮影した直後は彼氏がいましたけど、すぐ別れました。最初の3、4年は“セクシー女優だから軽い”とかって舐められないようにしようとか、そういう目で見られないようにしようと防衛本能がフル稼働するようになりました。
だからもう、以前のような王子様キャラには全然惹かれなくなったというか。華やかに見える人だけには惹かれないというか。セクシー女優になってからは交際経験はほぼ皆無です。まあ、恋愛はね、しておいたほうがいいと思いますけど。
少なくとも自分の中で男性というか恋愛の優先順位が、この10年で下がったというのは確かですね。