関根容疑者と“友達”って雰囲気でした
地道な営業の甲斐もあってか、開業からおよそ1年半で売上も伸びてきて経営が安定してくるようになったという。
前田容疑者自身も結婚し、子宝にも恵まれてまさに”順風満帆”の生活を送っていたが、そんななかでオフィスに客として来るようになったのが、のちに事件の「主犯」として逮捕されることになる関根容疑者だったという。
「関根さんは当時からあんな感じの身なりで、いろんなところに刺青も入っていたので『ちょっとヤンチャな人なのかな?』と思いましたけど、そもそもあの不動産会社にはいろんな職業のお客さんが来るので別に驚いたりはしませんでしたね。
2人がどこで出会ったとか、関根さんがどんな仕事をしてるかは知りませんでしたが、お互いタメ語で話していて、たしか関根さんも『亮くん』と呼んでいたので、端から見たらただの友達って雰囲気でした。
それから4、5回ほど、関根さんが来るときにオフィスで居合わせたことがありますけど、どうでもいい笑い話をしてくれたりして『ヤンチャそうだけど、気のいい兄ちゃんだな』ってイメージしかなかったです」
そんな不動産会社に”暗雲”が立ち込めたのが、2020年のことだったという。
「コロナが蔓延しだしてから、外国人観光客とかがよく泊まる民泊関連の業務が大打撃を受けたことで会社の売上もガクッと下がってしまって……。それがキツくて自分は会社を出たんですけど、それから亮くんと連絡を取ることもなくなりましたね。
当時は(事件があった)東五反田の空き家も管理してたわけじゃないので、自分が抜けた後に取り扱いを始めたのでしょう。事件のことを知った今でも、亮くんはそんなことをする人ではないと思ってますし、『どうしてこんなことをやったんだろう?』とか『誰かにハメられたのかな』とかいろいろと考えてしまいますね……」
物静かで周囲からの信頼も厚かった不動産マンの身に、いったい何があったのか。真相解明が待たれる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班