「(好きな言葉は)お金」「世の中、必要なのは顔とお金」
勉強はイマイチだが、サッカーなどのスポーツは得意で、明るく社交的だった「キラト」は本格的な芸能活動を志し、中学の途中で姉と母親とともに上京。それでも年に何度かはこの地元の焼肉店に顔を見せたという。
「芸能活動のために通いで東京に行くのがやはり大変だということで引っ越すと聞きました。お父さんのご職業は存じ上げませんが、自営業で地元に残るとのことでした。お姉ちゃんもアイドルをやっていたそうですが、今やっているかどうかはわからないですね。
キラトくんは上京してからも1年に何度かこっちに戻ってきたときにはご両親と一緒に食べに来てくれました」
「憧れの俳優などについて尋ねたことはありませんが、『この道でやっていきたい』と本人も言っていたので、てっきり今も俳優をやっていると思っていたんですけどね。最後にウチに来てくれたのは今年の成人式のあとだったので、本当につい最近のことです。
ご両親も一緒でキラトくんも昔と変わった様子はなかったんですけどね。見た目もピアスをしてはいましたが、タトゥーには気づきませんでしたし、今時の若者という感じで悪そうとかそんな雰囲気はありませんでした。帰り際も『また来るね』といつも通りでした」
芸能界という魑魅魍魎の世界、はたまた東京という刺激的な環境が、夢を追いかける若者の進む道を誤らせてしまったのか。若山容疑者は今年になってから、渋谷のクラブで度々目撃されるようになったようだ。
そして3月、共犯の姜光紀容疑者とともに、あるTikTok配信者の渋谷での街頭インタビューにて「(好きな言葉は)お金」「世の中、必要なのは顔とカネ」と語っている(現在は投稿は削除済)。
平山容疑者から受け取った報酬は250万円といわれているが、この残忍で猟奇的な事件に若山容疑者はどこまで関与しているのか。すべての謎解きにはもう少し時間がかかりそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班