ゲルを塗るだけで働く気力が上がる! 定年制度がないアメリカではニーズ激高、93歳会社社長も続けている「テストステロン補充」の効果とは
アメリカでは一般的になりつつあるホルモン補充療法。やる気に関わるテストステロンを補充できれば、ビジネスパーソンがストレスに立ち向かう活力にもなるという。いったいどのように体に作用するのか、男性更年期に詳しい順天堂大学の堀江重郎氏に解説してもらった。
本記事は、書籍『金を使うならカラダに使え。老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方』より一部抜粋・再構成したものです。
金を使うならカラダに使え。老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方 #3
ゲルを塗るだけで働く気力が上がる⁉
測定結果を聞くために、クリニックを再び受診して堀江教授の説明を受けた。堀江教授の所見はこうだった。
「総テストステロン値はあまり高くはありませんが、フリーテストステロン値は高いです。フリーテストステロンとは『遊離型テストステロン』とも呼ばれるもので、心身の症状との相関性も明らかになっています。我々はこの2つの数値を見て判断するのですが、良いパターンですね。血液のデータ自体も非常に良く、亜鉛の数値も十分で、食生活が良いことがわかります。ビタミンDもまあまあいいですが、サプリを少し足してもいいかもしれません」(堀江教授)
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テストステロン補充が必要という結果ではなかったが、モニターとして試用させてもらうこととなった。堀江教授が開発に関わったテストステロンゲルである。チューブ入りで皮膚に塗るだけなので使い方は簡単。
基本的にはどこに塗ってもいいが、あまり毛が生えていないところがベターらしい。「会社ではやる気が出ない」という人はテストステロン値が低い結果が多いから、堀江教授はゲルの使用を勧めるそうだ。
「テストステロン補充に関して、ものすごくニーズがあるのがアメリカです。定年制度がないこともあるでしょうが、70歳を過ぎたお爺さんでも仕事をしているわけです。筋力が落ちて仕事に影響しないようにとか、93歳で会社の社長を続けているからという理由でテストステロン補充をしている。私が出会った高齢の方々は、皆、姿勢も話し方もとてもピシッとされていました」(堀江教授)
こんなに簡単に使える薬があるのに、テストステロン減少が原因とも知らず、さまざまな症状に耐えている人がいるのが日本の現状なのだ。
写真/shutterstock
金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方(幻冬舎)
堀江貴文(著書)予防医療普及協会(監修)
2024/3/21
1650円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4344042506
「老化」に徹底抗戦する知識を身につけ
「健康」に時間・意識・お金をそそげば
「何歳までも」働き・遊べるカラダを維持できる!
遺伝子レベルで老化の解明が進んでいる現代において、人間の宿命とされていた老いの常識や不便は過去の話となりつつある。そんな最先端医療や研究を8年以上取材し、自らの身体で実験し続けている堀江貴文が今特に伝えたい「健康で長生き」のノウハウを語り尽くす。
ホリエモンと一流医師が本気で考えた、現代人が知っておくべき健康投資・決定版。月刊誌ゲーテの連載「金を使うならカラダに使え!」を書籍化
・目次
【第1章 老いゆくカラダを阻止する】
■健康診断に時間と金を投資せよ。
■骨格筋が出すマイオカインが健康の鍵を握る。
■ミトコンドリアの治療薬が健康長寿も叶える。
■エクソソームが血管から老化を防ぐ。
【第2章 「老いの不便」は解決できる】
■裸眼で見えると世界が変わる。
■いびきは動脈硬化・糖尿病・肥満にもつながるサイン。
■微笑みの障害・難聴は認知症や鬱を進行させる。
■自分で歯を磨けていると思う方が間違っている。
■嚙む力をコントロールし100歳まで歯を保て 。
■働き、闘い続けるにはテストステロンが必要だ。
【第3章 無駄死にしない知識を持て】
■人間の最後の病・認知症に立ち向かえ。
■過剰なリンから腎臓を守れ。
■助かる大腸がんで年間5万人が死んでいる。
■肺炎のワクチン接種率が低い日本。
■在宅ワークも影響!? 意外と知らない嚥下障害。