人間はカス、武器人間ファーストな素敵な作り

ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催中のリクエスト上映が大きな注目を集めている。今回、作品ラインナップを選考したのは、人喰いツイッタラーの人間食べ食べカエルさん。ホラー映画レビュアーとして、SNS上で絶大な支持を集めるカエルさんが選ぶ最強ラインナップがこちらだ。

【第1弾】『リベリオン』3月30日(土)(終了)
【第2弾】『武器人間』4月26日(金)19:10~
【第3弾】『チェンジリング』5月31日(金)上映時間調整中
※『武器人間』は4月26日(金)にシネ・リーブル梅田、5月5日(日)にキネマ旬報シアターでも上映予定

上映が間近に迫った『武器人間』は、2013年に公開されたアクション・ホラー映画。舞台は1945年、第二次世界大戦末期の東部戦線。進撃を続けたソ連の偵察部隊が、ドイツ軍がアジトにしていたと見られる古い教会で、虐殺された修道女たちの凄惨な死体の山、さらに埋葬された死体の一部が掘り返された跡を発見する。
 

教会の内部はまるで何かの工場のようで、地下通路へと歩みを進めると、全身が武器に改造されている“武器人間”たちの襲撃に遭う。この地下の研究室はなんと、フランケンシュタイン博士の末裔が、死体と機械を合成し、不死身の武器人間たちを製造している大量破壊兵器工場だった。偵察部隊は一人また一人と武器人間軍団の餌食となっていく…というストーリーだ。

四足歩行の武器人間 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP
四足歩行の武器人間 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP

日本で公開された際は、声優の大山のぶ代が予告編のナレーションを務めたことでも話題になった同作だが、今回のリクエスト上映でも、本編前にその予告編を流してくれるという。

あらすじからしてグロくもあり、興味深くもある映画『武器人間』。カエルさんに本作の魅力を聞いてみた。
 

「武器人間の強烈なビジュアル、そして、多種多様な武器人間が出し惜しみされることなく、全編暴れまわるサービス精神の旺盛さがなんといってもこの作品の魅力です。出てくる異形の質・物量ともにここまで満足できる作品はなかなかありません。頭がプロペラの奴に、頭が機雷の奴に、全体的に鋭い奴…。とにかく、もったいぶることなくガンガン武器人間の見せ場を投入。人間はカス、武器人間ファーストな素敵な作り。観る怪人図鑑みたいで最高です」(カエルさん、以下同)

手が鎌になっている武器人間 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP
手が鎌になっている武器人間 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP
シザーハンズな武器人間 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP
シザーハンズな武器人間 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP

ちなみに作中では、武器人間に斬られて臓器が飛び出したり、博士に生きたまま頭蓋骨を切り開かれて改造されたりと、なかなかにショッキングなシーンが多数映し出される。R15+指定作品だけに、鑑賞前には心の準備が必要だ。

改造されてしまうソ連兵 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP
改造されてしまうソ連兵 (c) 2013 MPI MEDIA GROUP

それにしても、この特別上映はどういう過程を経て、実現したのだろうか。