「父親の園長は少なくとも保育園には来ていません」
男児を通わせているという父親も、困惑した表情を見せた。
「4度目の逮捕……それは知らなかったです。あれから(お父さんの)長田園長は辞められたのか、少なくとも保育園には来ていません。今は代行という形だと思うんですけど、女性の園長になりました。
ああいったことがあったし女性のほうが安心といえば安心かと思います。他には特に何か変わったこともなく、勤めている先生たちも以前のままです。園から何かアナウンスがあるわけではありませんが、1ヶ月おきくらいに区が配布している書面を園から渡されます。
心のケアが必要な子どもに関して、申し出をすればカウンセリングをしてもらえるような内容の書面で、それをもらうくらいであとはふだん通りです」
長田容疑者の実家近くに住む男性も、呆れたようにこう語った。
「園長のお父さんはもともと時計屋だったんだけど、彼が保育園を始めてね。30年以上前に亡くなって、今の園長が継いだんだけど、息子がいることも知らなかった。
園長はたまに奥さんと一緒に歩いてるのを見かけたけど、最近は見てないな。俺が知る限りは初代の園長の頃も、前園長の時も保育園に何か問題やトラブルがあったとかは聞いたことない」
創業者の祖父からすれば、「3代目」が園児を食い物にする性犯罪者に“変態”するなど想像もつかなかっただろう。
同園の関係者は「長田先生のことについては警察の捜査中ということもあり何もお答えできません。園長のことについてもこちらから何もお答えできません」と繰り返すばかりだった。
園児やその家族の心だけでなく、自らの家庭もぶっ壊した変態保育士。これ以上被害が広がらないことを祈るばかりだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班