ストレングスファインダー®は、こう読み、こう活かす

ここからは、実際にストレングスファインダー®を受け、活用する方法を紹介しよう。

まず、ストレングスファインダー®の受け方は大きく以下の2つである。

1. 書籍を購入し、付属しているアクセスコードを使用する
2. 米国ギャラップ社の公式サイトから直接アクセスコードを購入する

オンライン上で177の質問に答えたあと、診断結果を入手できる。

上位5資質だけを診断することもできるが、高嶋さんは「できれば34資質すべて診断するのをオススメします」と語る。

「34の資質が複雑に組み合わさることによって、他の人にはない『自分らしさ』が生まれるからです」と高嶋さん。

自分の資質がわかったところで、この診断結果をどのように活用すればいいのだろうか。筆者の結果を例に挙げて、活用方法を解説していただいた。

<筆者の上位5資質>
1. コミュニケーション
2. 共感性
3. 戦略性
4. 規律性
5. 活発性 

「ストレングスファインダー®で出た34の資質は、『実行力』『影響力』『人間関係構築力』『戦略的思考力』の4つに分類できます。

例えば『共感性』などの『人間関係構築力』が多く入っている場合、人に関わることが好き、という方が多い。また『戦略性』は『戦略的思考力』の一つで、落としどころを決めて目的に向かうための最短ルートを見定め、不可能を可能にする資質ですね。

『コミュニケーション』『活発性』は人に影響を与えながら裁量を持って仕事を進めたいという『影響力』の資質。『規律性』は『実行力』に分類される資質で、思考をシンプルにして最も効率が良い状態を好みます。仕組化・ルーティン化をして最後までやりきって成果を出していくタイプと言えます」

高嶋さんが認定ストレングスコーチとして面談する際は、この上位5資質について、面談者との会話の中で網羅的な解説も行っている。

「安心院さんのTop5の資質から、ダイナミクスの観点でお伝えすると、『不可能を可能にする方』です。この中でも『戦略性』がポイントになってくるでしょう。ゴールに向かうためのさまざまな選択肢や方法を思いつく、カーナビのような資質ですね。

最短でゴールを達成するために、『共感性』で相手の気持ちを尊重して寄り添いながら、『コミュニケーション』や『活発性』を使って周囲を巻き込み、気持ちよく人々を動かしていきます。

『活発性』で行動を起こし、チャンスは逃さず不可能を可能に。そして『実行力』で思考をシンプルにし、最も効率が良い状態を仕組み化しながら、最短ルートでゴールにたどり着き、成果を出していくタイプと言えます」

上位5資質を連携させて考えると、ここまでの読み解きができるようだ。奥が深すぎる……!