デジタルグッズの販売サイトを開発。ブロックチェーンならではの難しさ

——難波さんが手がけたプロジェクトを教えてください。

最近では、2021年12月に映画『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』公開を記念して、『エウレカセブン』初のデジタルグッズを販売するプロジェクトです。ここで販売したのが、NFTのデジタルグッズ。当社は販売用特設サイトの開発を手がけました。

——デジタルグッズの販売サイトだからこその課題は何でしたか?

この開発で苦労したのは、ブロックチェーンとデータベースの切り分けです。顧客情報をブロックチェーンに乗せるわけにいかないので、設計段階で仕組みを整理する必要がありました。また、ブロックチェーンのプロダクトだからといって、そのすべてをブロックチェーンに関するコードで書けばよいわけでありません。それぞれに適したコードを使用する点が難所でしたね。

また今回のサイトでは、通常のNFTに備わっている「二次流通機能」をオフにした点も、他のNFTの開発にはない特徴でした。通常は一度購入したNFTは再び売買できるのですが、今回のサイトではその機能を持たせないようにしました。

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ただ開発するだけでは高水準のサービスは生まれない。対面での打ち合わせも実施

——通常のNFTにある機能をオフにすることもできるのですね。開発にはどれくらい時間がかかったのでしょうか。

ちなみにこのサイト開発には、フロントエンドエンジニア2名、バックエンドエンジニア1名の少数精鋭で取り組み、5ヶ月ほどで完成させました。なかなかスピーディーでしたね。

実際にサイトがローンチされたときには、「エウレカセブンのNFTに関わっていたんだ!」と言われることも多くて嬉しかったです。