まるでリアル「あるかしら書店」…?

「第3回 小学生がえらぶ!こどもの本総選挙」(2022年2月発表)で第3位にランクインした、『あるかしら書店』(ヨシタケシンスケ著・ポプラ社)。

コロナが消える本、迷ったときの本…こんな本あるかしら? 実在の「あるかしら書店」に子どもたちが聞いてみた_a
『あるかしら書店』(ヨシタケシンスケ著・ポプラ社)

書店を訪れるお客さんの、ときに無理難題ともいえる「こんな本、あるかしら?」という問いかけに、「ありますよ!」「ございます」と、店主がぴったりの本を紹介してくれる物語だ。

小学生からは、「ユーモアたっぷりの本がたくさんでてきて、本のなかに入りこみそうになる」(5年生)、「あるかしら書店ではたらいているおじいさんがニコニコしていて、ほっこりする!」(5年生)、というコメントが寄せられている。

読みながら、「こんな素敵な書店が実際にあったらな…」と思った保護者も少なくないだろう。

そんな人に朗報だ。

「店主ご夫妻が愉快で素敵」「子どもにとって読みやすい本をセレクトしてくれる」「選書の内容がとてもよく、良識的」と口コミで話題の書店が、東京・茗荷谷にあるという。

まるで「あるかしら書店」のような、その書店とは、「こどもの本屋 てんしん書房」。

筑波大学・附属小学校のある教育の森公園や、日本最初の植物園としても知られる小石川植物園にほど近い環境にある「てんしん書房」は、子どもたちが素晴らしい読書体験をするための良書との出会いの場で、絵本や中高学年向けの児童書をはじめ、大人が読んでも楽しめる本も揃う。

てんしん書房は、小学生の子どもたちだけでの来店も多い。

いつも店頭にいる店主の中藤智幹さんは、子どもたちから、「おじさんいつもここに座ってるけど無職?」と言われることもあるという。

今回はそんな「てんしん書房」の店主に、小学生の子どもたちから実際に寄せられた「こんな本あるかしら?」という質問を投げかけてみた。