最初はキャラクターたちの動きは立ち止まっていた
――何でも屋『ニャンデモ21』でアルバイトする『ニャーおっさん』は、金髪のタコ社長やお調子者のチュー坊、階下でカフェを経営するイカねーさんなど、常に周りからのムチャ振りに応えていますね。作中に出てきたエピソードで、もしコンドウさん自身がこれを依頼されたら、ちょっと嫌だな、大変だな…と思う依頼はどれですか?
毎回いろいろ嫌ですね…(笑)。基本インドアなので、体力勝負のご依頼は翌日動けなくなりそう…。なので、とくに嫌なのは、草むしりとか運動会助っ人とかでしょうか。整理整頓も苦手なので、片付けなんかは逆にニャーおっさんに来てもらいたいです…。
あ、あと、ハシビロコウ散歩も! 大事なハシビロコウに逃げられたらと思うとゾッとします。
――逆にコンドウさんが今なにか『ニャンデモ21』に依頼できるとしたら、どんなことを依頼したいですか? また、依頼したら、ニャーおっさんはどんな反応をしそうだと思いますか?
やっぱり一緒に大ゴミ出しをして、家中模様替えしてもらいたいな〜…。たぶん7割くらいいらないものな気がするんですけど、片付けが苦手でやる気が起きなくて…。
やり出したら止まらないのはわかっているのに、なぜやれないんでしょうね。そんな私に、ニャーは「これ全部捨てていいですニャよ…」って言ってきそうです(笑)。今年はちゃんと片付けたい!!!!!!
――ちなみに、コンドウさんご自身が今まで経験したムチャ振りで印象的だったエピソードなどはありますか?
学生の頃、お歳暮…だったかな、短期アルバイトしたんですけど、そのときかなりの不況で。人員が集められたものの、仕事が全然なかったんですよね…。で、「お菓子食ってろ」って社員さんがお菓子くれて…(笑)。
知らない者同士が夜にお店の一部屋に集められて、しーんとなりながらお菓子食べて…ムチャ振りではなかったんですが、あれはいったいなんだったんだ、といまだにふと思い出します。
――「りぼん」での約9年の連載を経て、キャラクターへの想いや漫画の描き方などで変わったことはありますか? また、逆に 変わっていないことはありますか?
最初はキャラクターたちが動くときも、少し考えながら「こう動くかな」と立ち止まりながら描いていたのですが、やはり年月が経つにつれ自然に動くというか、立ち止まることが少なくなったように思います。
あと、タコ社長はだんだん優しくなったかなと思っています(笑)。
――最後に、「ニャーおっさん」の漫画をまだ読んだことがない方に向けて改めて漫画の見どころや楽しんで欲しいところなどをアピールしていただけますでしょうか。
ネコとタコとイカとネズミの漫画で、「ナニソレ」という感じだとは思うのですが、ショート漫画ですので、寝る前のひとときやちょっと休憩のひとときなどの3分くらいをいただけましたら、楽に読んでいただけるのではないかなと思います!(笑)。
なにも考えたくないな、というときのお供にしていただけますとうれしいです!…って、キャラクターや作品に特に私の思いは乗せない、と最初に言ったのに…ですね(笑)。