裏金に対する課税問題要求が盛り上がり始めた時期に…
梅谷議員は20日、国会内で記者団に囲まれた際「認識不足だった」と25回繰り返した。過去の行いが掘り返されることも警戒し、ずっと公選法違反の「認識」はなかったとして逃げる作戦のようだ。
「“梅ちゃん”のもう一つの得意技は“ヨイショ”。偉い人にすり寄って取り入るのがうまい。これまで“ヨイショ”してきた先輩議員や党執行部に全力で泣きつき、議員辞職はしたくないと訴えているそうです」(社会部記者)
立憲民主党の岡田克也幹事長は記者会見で「非常に誤解を招きやすい対応であったことは間違いない。本人も反省していると思います」と苦々しい表情を浮かべた。梅谷議員はこれまで予算委員会などで、自民党の旧統一教会問題などを舌鋒鋭く追及してきただけに執行部は頭を抱えている。
地元メディアは「梅谷議員から日本酒などをもらった」との有権者の証言を、続々と報じており、常習性があったとの見方が広がれば、捜査の手が入るまでもなく批判が高まるのは必至だ。
一方、命拾いしたのが自民党だ。安倍派を中心とする裏金疑惑に対する批判や、確定申告のシーズンが到来し、裏金に対する課税問題要求が盛り上がり始めた時期の願ってもいない敵失。
特に前回の衆院選で梅谷議員に選挙区で敗れ、比例で復活当選した高鳥修一衆院議員は、安倍派所属で、自身の政治団体が2018年からの5年間で、派閥からのキックバック544万円を収支報告書に記載せず裏金にしていた人物。今月7日に自民党県連の会長を辞任すると表明したばかりだった。
「自民党側は、ここぞとばかりに梅ちゃんの余罪はないか調べている。地元記者やフリーのジャーナリストにも声をかけ、なかには情報提供してくる議員もいるという」(地元氏記者)
自身のキャッチフレーズを「とことんむきあう」としてきた梅谷議員。今回の疑惑にもとことんむきあってほしい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班