妻からしか見えてない自分

妻からしか見えていない僕がいます。毎日仕事に追い込まれて、イライラしたりプレッシャーを感じて苦しそうな僕を妻は見ていました。

生きていて苦しそうと思っていたようです。

そして、「ここからは自分の人生を自分のために使って生きてほしい」と言われました。さらに、妻がある日僕に言った言葉が胸に残っていました。「お金に執着するとそういう人生になるんだよな」と。

僕はこれまでお金に執着するタイプではありませんでしたが、やはり、仕事を辞めると自分の中で決めてから、お金のことを考えるようになりました。

なぜなら今よりも収入がかなり減ります。来年からやる新たな仕事が成功するかどうかもわからない。

生活のレベルも大きく変わってきます。僕はポジティブな方ですが、辞めると決めた当初は、自分の中で「なくなるもの」を考えてしまった。

ですが、妻のこの言葉で、考え方が変わりました。

お金や生活レベルのことなどを最初に考えていると、未来が考えにくくなるのです。

妻の言葉で、自分の不安からくるその考え方が小さくなっていきました。

そして、自分の人生を自分のために使うことを考えられるようになりました。

辞めると決めてから、やはり、気持ちにブレが生じましたが、妻に伝えたことで強いものになりました。

僕の場合は、妻がきっと賛成してくれると思ったこともありますが、妻に伝えたら気持ちが強く固まるはずだという思いもあった。だから最初に妻に話したんだと思います。

「妻の最初の反応は『おせーよ』でした」。引退を決意した鈴木おさむに森三中・大島美幸が贈った意外な言葉_02