父の葬儀で目をあわせずダンマリだった健一容疑者

とにかく、顧問弁護士からみた健一容疑者は、とてもいい人だということだ。では、親戚はどう感じているのか。ある親戚筋の女性は取材にこう語った。

「別にこれはかばうわけではないけど、正直ケンちゃんがあんな事件を起こすような子には見えなかったし、あの奥さんのヒステリーがうつってしまったのかな...と思いました。ケンちゃんのお母さんが『あの嫁はなんにもしない!』とよく愚痴ってて、家でずっと寝ている日もあったり、家事や子育てはほぼケンちゃんに任せっきりだったみたい。

お母さんは『自分で産んだのに子どもの世話もロクにできない』と嘆いていた。しかも精神的に不安定なところがあって、いきなりわめいたり騒いだりして、親戚中からケンちゃんの奥さんはひんしゅくを買ってましたよ」

父のIさんが二人の結婚に猛反対していたのは既報の通りだ。そのIさんの葬儀では、健一容疑者は喪主を務めながらも肩身が狭そうだったという。

親戚から“ケンちゃん”“ケン坊”と呼ばれていた健一容疑者(右 撮影/集英社オンライン)
親戚から“ケンちゃん”“ケン坊”と呼ばれていた健一容疑者(右 撮影/集英社オンライン)
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「葬儀でケンちゃんと久しぶりに会ったんだけど、まったく目も合わせずに、私たち親戚をやけに避けてましたね。一応長男ということで喪主も務めていましたが、親戚に囲まれるとダンマリって感じでした。まったく話してる姿も見なかったし、あれ以降は会ってないんだけど、肩身は狭そうでしたね」

美輝ちゃん殺害に関する両容疑者の「主従関係」はまだ明らかになっていない。また、突然の不審死を遂げ、体内から美輝ちゃんと同じ毒物が検出されたMさんについての謎も深まる。警視庁の捜査の行方が注目される。

浅草警察署(撮影/集英社オンライン)
浅草警察署(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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