志保さんが穏やかでいられるように気を遣っていた?
2018年に亡くなった健一容疑者の父のIさんとの相続をめぐってのトラブルの有無や、Iさんが亡くなる前に突然死した姉のMさんについて、柿原弁護士はこう答えた。
「お父様は2018年6月に亡くなっていると思いますが、私がお会いしたときはすでに1年近く経って、すべて解決した状況で就任しておりますので、トラブルといったことは特に聞いておりません。
(Mさんについても)私はその話を健一さんとしたこともないし、何も知らないです。お姉さんがホテルの事務を手伝っていたというのをどなたかに聞いたことがあります」
美輝ちゃんは日中だけではなく、夜間も保育園に預けられていた時期もあった。柿原弁護士は健一容疑者を「愛情深い人」と表現したが、幼い末っ子を昼も夜も預けていることに違和感はなかったのだろうか。
「そのようなことになっていると聞いたときは、大丈夫かなと私も心配したりしていましたけど、そういうやり方が一番いいと健一さんは思ってるんだろうなということで特に私が意見したことはないです」
また、柿原弁護士は健一容疑者の自宅も訪れていたというが、気になる点はなかったのだろうか。
「家の中は片づけるのが上手ではないから物は多かったりするんですが、ホソヤ産業の従業員の方がお休みの日にきて週2回、週3回とかお掃除をするということで、サポートが必要な人だと思います。今はそれなりに経済的なゆとりがありましたのでお手伝いの方に家をきれいにしてもらえば大丈夫という感じではありました」
柿原弁護士は健一容疑者の「無実」を確信しているといい、美輝ちゃんが誰かに服毒させられていたことについての考察をこう述べた。
「気付いていたら間違いなく止めているはずですし、健一さんの人となりを知っている私からすれば、気付かないのが愚かだと言われればきっとそうなんだろうと思います。
亡くなったことは事実なんで何かがあったわけですけど、少しでも何かおかしなことが起こっているって気付いていたら(健一さんは)それはもう全力で止めているので。それは私が人柄を見てそう思うわけです」
健一容疑者と志保容疑者の夫婦仲については、次のように見えたという。
「基本的にはすごく仲のいい夫婦だと思いますけど、健一さんは気の弱い人ではあるんで。これは私の推測ですけど、子どもたちを可愛がる中で志保さんが怒ったりしないで穏やかでいられるように気を遣っていたのではないかなと。健一さんはとても穏やかな人です、基本的に。気弱な面もありますけど… これはもう私の感想です」