夜の世界にもインバウンド需要が

ラーメンのインバウンド需要にわく歌舞伎町。ふだんからこの街を拠点に取材活動をする実話誌ライターも「昨年の11月には『壱角家』新宿靖国通店が金箔をつかった『壱角千金ラーメン』を1杯1万円で販売してました。現在、この商品は販売終了していますが、街全体を見通しても、ラーメン屋に入っていく外国人観光客はよく見かけますね」と話す。

2月10日から中国は旧正月「春節」を迎えているが、今年は8連休ということもあり、多くの中国人が来日している。そんななか、彼らによる“夜遊び”のインバウンド需要も広がっているという。無料案内所の50代男性スタッフは言う。

「昨日も7、8人の中国人グループが無料案内所に来たけど、日本語が話せなそうだから帰ってもらったよ。彼らは金払いがいいけど、言葉が通じないとぼったくられたと勘違いしたりしてトラブルになることもあるからね」

(撮影/集英社オンライン)
(撮影/集英社オンライン)
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では中国人観光客はどのように遊んでいるのか。別の無料案内所の30代スタッフはこう話す。

「あんまり大きな声では言えないけど、歌舞伎町には中国語を話せるキャッチもたくさんいるんだよ。まぁグレーなラインだけど、彼らは中国人歓迎の風俗店ともパイプを持っていて、いわゆる“ヤリ部屋”と呼ばれるレンタルルームに日本人の女の子を派遣してますね。あ、うちみたいな普通の無料案内所は畑違いですからね!」

歌舞伎町でキャッチをする40代男性にも聞いた。

「中国人専門のキャッチはそこらへんにいますよ。中国人に人気なのがデートクラブというラウンジのようなところ。お酒を飲んだ後に遊びたい子を指名する、いわゆる“連れ出しキャバクラ”みたいなイメージかな。もちろん料金は高いけど、中国人は銭を持ってるから問題ないね(笑)」

お金を落としてくれるのはありがたいが、ぜひルールを守ったうえで遊んでいただきたいものだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班