定番でありながら、ひと匙のユーモアを感じるネコメシ。おむすび 

今回コメントをもらったなかでも、特に女性スタッフから大人気だったのがハーブご飯のおむすび。今回は鮭とディルのおむすびを作っていただいた。 

「『ネコメシ。』の料理にはユーモアがある。みんなが知っている定番のおかずなのに、食べてみるとどこか異国の味がしたり、意外性のあるスパイスが効かせてあったり。個性強めなのに食べ飽きず、また食べたくなる、そんな魅力があります。味も見た目も華やかなので、舌が肥えている人が多い撮影の現場でも大好評でした。個人的に、これぞ、ネコメシ。だと思うお気に入りのメニューはおむすび! とくに魚介にディルやミントなどのハーブを合わせた混ぜご飯は絶品で、ほかでは出合えない味です。大好きな実山椒のおむすびがあるときは、こっそり自分用にひとつキープしていたというのはここだけの話」ーー山本香織さん Harper`s BAZAAR編集 

冷めてからがおいしい、唐揚げとおむすび。 ファッション業界人に愛された『ネコメシ。』熊谷典子さんの食卓の作り方。_4
バリエーション豊かな『ネコメシ。』のおむすびだが、具材によっては失敗したこともあるのだとか。そのエピソードには、お弁当作りのヒントが詰まっている

「お弁当やケータリングとして提供している『ネコメシ。』では出来立てを食べてもらう訳ではないので、おむすびの中の具材も時間が経ってもおいしいものを前提に決めていました。1度、魚醤やイカの肝などの匂いの強い食材を試してみたのですが、時間が経つと癖が出てしまって……。あれは失敗でしたね。塩サバやイワシなどの青魚なら、ミントやバジルの爽やかさとマッチして美味しいです」 

冷めてからがおいしい、唐揚げとおむすび。 ファッション業界人に愛された『ネコメシ。』熊谷典子さんの食卓の作り方。_5

<ハーブおむすび>
ご飯・・・一合
鮭フレーク・・・大さじ2〜3
ディル・・・3〜4枝
顆粒類昆布出汁・・・ひとつまみ

①炊き立てのご飯に鮭フレーク、ディル、顆粒類昆布出汁を入れ、混ぜる。
②多めの手塩をし、おむすびを握る。
③通気性を良くし、乾燥しないように冷ます。

<味付け卵>
卵・・・Mサイズ2個
調味液・・・正油大さじ2、みりん大さじ2。水大さじ4。練り中華出汁小さじ8分の1

①冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵を沸騰した湯に入れ8分茹でる。
②調味料を煮立たせ、冷ましておく。
③調味料と茹でた卵を密封袋に入れ、冷蔵庫で一晩置く。