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あなたの口、老化していませんか?

「最近足腰が弱ってきた……」「人の名前を覚えられなくなった。脳が衰えたかな……」
このような趣旨の話を耳にしたり、ご自身で実感されたりする人は、意外と多いのではないでしょうか。

でも、「最近、口が弱ってきた(衰えてきた)」という言葉はあまり聞きませんよね?
ただ、気づきにくいだけで、口だって年齢とともに老化していきます

加齢によって、心身の機能が老化して弱っていくことを「フレイル(虚弱)」といいます。
年をとって体力が低下する、足腰が弱くなっている、そういった体の変化のことです。

その最大の要因は、筋肉が落ちていくことが挙げられます。
筋肉が落ちると、動かなくなり、エネルギー消費量も減り、動かないからおなかも減らないので食べられずに、十分な栄養が摂取できないという悪循環に陥ってしまいます。
関係ないようにみえて、筋肉の低下は「口の老化」が大きくかかわっています
口が衰え、「噛む力」や舌の動きが悪くなると、はじめにの冒頭でも述べたように、食べるのを避けるようになるなどして、栄養摂取の面で支障をきたします。
加えて、滑舌が悪くなり、人との交流を避けるようになります。

その結果、家に閉じこもりがちな生活をおくるようになり、筋肉(力)の低下につながり、さらに外に出なくなることで、生きがいまでも失ってしまうという負の連鎖を招く可能性があるのです。

驚くことに、体のなかでもっとも老化が早いのが口だといわれています。
「口の老化」のことを「オーラルフレイル」というのですが、公益社団法人日本歯科医師会「歯科診療所におけるオーラルフレイル対応マニュアル2019年版」によると、オーラルフレイルの人が2年以内に身体的フレイルを発症する確率は、約2.4倍だとあります。

ですから、足腰が弱った、衰えたと感じる人は、すでに、口が衰えている可能性があるのです。口の衰えからくる症状のひとつである「食事でムセる、かみ切れない、口臭が気になる」ほかにも、

・よく食べこぼす
・食事をしていると疲れる
・最近あまり食べ物の味がしない
・滑舌が悪くなった

といった症状がある人は、特に注意が必要です。
たとえ年齢が若くても、「口だけ老人」になっている可能性があるからです。「口の老化」によって衰えるのが、「噛む力」です。
そこで、「口の老化」を測るためにも、いまの自分の「噛む力」を簡単にチェックしてみましょう。

よく食べこぼす、最近あまり食べ物の味がしない、滑舌が悪くなった…思い当たる人は「口だけ老人」になっている? 健康を損ねる可能性もある「口の老化」とは_1
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