SMの相性でパートナーをつくるメリットとは?

──現在、巷にはさまざまな出会い系アプリがあふれていますが、「SMマッチングサイト」の魅力はどのようなところだと感じましたか?
 
そうた SM界隈で活動するには、自分の性癖がどのようなものかを把握していないといけません。つまり、自己分析が必要なのです。例えば「被虐のMが強くて、女王様にボコボコにされるのが好き」とか、「支配が強いSで、Mの女の子を服従させたい」みたいな。このような性癖って意外と自分自身でわかっていないことが多いので、それをサイト内で分析できるのは魅力のひとつだと思います。
 
りん 私は興味本位でサイトの活用を始めたのですが、さまざまな価値観の人と話して、自分がどのように考えたり感じたりするかが明確になりました。また、SMという趣味の共通した友達やパートナーができるので、そこは大きな魅力だと思いました。都市部ならSMバーがありますが、地方だとそのような場所は少ないですからね。
 
──SMを通して人と知り合う場所って、かなり少ない印象がありますね。

 
りん そうですね。サイトができたことで、アンダーグラウンドにいた人たちがオンラインでの交流の場を持てたのはいいことではないでしょうか。SMバーって初心者が入店するには敷居を高く感じてしまうことも多いです。だからこそ気軽に始められるサイトがあることで界隈の人と知り合うことができますし、私としては性癖の合う彼氏ができたので、ありがたいですね。

「SMマッチングサイト」ではプロフィール作成画面で、自分の性癖や嗜好をチェックできる
「SMマッチングサイト」ではプロフィール作成画面で、自分の性癖や嗜好をチェックできる

──お2人にとって、SMの要素が互いの関係性の成立・維持に不可欠だったと思いますか?
 
そうた 思いますね。僕はプレイのときにスイッチが入ると、相手の首を絞めたりお腹を殴ったりします。彼女が痛がっているのを見るとすごく興奮するんです。また、スパンキングや鞭プレイもよく行っていて、ときどきパドルやUSBケーブル、プラスチックのハンガーなんかを使ってお尻を叩いたりもします。
 
こんな風に僕は加虐願望や攻撃衝動が強いので、その辺にあるものを暴力性に結びつけるのが楽しいんですよ。このような性癖を受け入れてくれて、かつお互いに楽しめるパートナーを見つけることは、普通のマッチングアプリやリアルな出会いなどでは不可能です。互いの性癖や嗜好を認め合い、セックスやプレイでも関係性が崩れずに楽しめるのも、SMでマッチすることの大きなメリットだと思います。