最良のSMパートナーを見つけるための方法とは?
──お2人の考える、SMパートナーや恋人を見つける方法を教えてください。
そうた 男性の登録者数は女性よりも圧倒的に多いですし、SM好きの女性は初心者に厳しいし、見向きもしません。そして、SMの世界には緊縛や加虐、服従、被虐などを極めたプロが大勢いますので、彼らと勝負ができるような知識や技能の習得が必要になります。たとえ女性に怒られても「すべて私のせいです」と謝り、責任を全うすることで自己研鑽されていくと思います。たくさん失敗し、経験を積むことが大事ですね。
──男性にとって、SMの世界でパートナーや恋人を見つけるのはとても大変なのですね。
そうた そうだと思います。そして、もうひとつ必要なのは「経済力」です。やはり、飲食代やSMバー代、ホテル代などは男性が持つべきという風潮がまだまだありますし、特にSを目指す男性はSMの講習会や緊縛の練習会、SMグッズなどにお金がかかります。そのため、まずは「仕事をがんばりましょう」と言いたいですね。
──次に、女性の方はどのようにパートナーや恋人を見つければよいでしょうか?
りん 前提として、嫌なことはちゃんと「嫌!」と言えるメンタルを持つことが大事です。SMは危険なことが多いですからね。最悪事故を起こして後遺症が残ることもあるので、自分の身は自分で守ることが重要です。あとは、自分が苦しむような人間関係をつくるのはやめた方がいいです。服従や束縛といった関係性が好きなのであればいいですが、そうでない場合は付き合うのをやめたほうがいいと思います。
りん 互いの性癖や性格のすり合わせをちゃんとしないまま、パートナーを選ぶのはダメだと思います。ですので、まずは自己分析を行って自分の性癖や性的嗜好を把握し、パートナーや恋人候補としっかりと話した上で、関係性を作っていくことが大事ですね。
──関係性をつくっていく上で、やはり性癖を自分自身で知っておくことが重要なのですね。最後に、日本最大級のSMマッチングサイト「Luna」運営者のひのさんより、今後SMを始めたいという人に一言お願いします。
ひのさん 世の中には「SMがないと生きていくことが難しい」という人も存在しています。「SMマッチングサイト」ではそのような方の一助となるよう、多種多様な性癖を肯定的に捉えられるような場所をつくっていきたいなと思っています。ちょっとでも自分の性癖や嗜好に違和感を覚えたり、「もしかしたら周囲と比べて変かもしれない」と思ったりしたら、気軽にSMの世界に入ってきていただけたらうれしいです。
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取材・撮影・文/越前与