(おまけ)新種のオーパーツを発見か!?
国立人類学博物館では、「ヒスイの仮面」や「太陽の石(アステカカレンダー)」などの大物を見て終えてしまう人も多いが、ぜひたっぷり時間をとって展示物を見てほしい。「これ何?」「まさか!?」といった出土物が盛りだくさんなのだ。なかでも私が気に入ったものを紹介したい。
例えば、下の写真の人形。奥の2体はまさにメキシコといったイメージだが、手前の2体はまるで「相撲取り」にしか見えない。そして右の一体はやけに東洋人っぽい顔つき。古代メキシコで相撲があったのか? 日本との関わりは? などいろいろと妄想が膨らむ。そういえば、メキシコのガイドが「日本人とメキシコ人は遠い国のようで実はDNAが近い兄弟だ」と言っていたのを思い出した。
そして小さな人形たちを一つひとつじっくり見ると、映画『スターウォーズ』で見た宇宙人のようなものがちらほら混ざり込んでいる。「あれはヨーダじゃ!?」と思うようなものも。昔の人々は何をモデルにこれらを造りあげたのだろうか。儀式のための衣装を纏った人間なのか、もしくは異形の者を表現しているのか。
『地球の歩き方』などガイドブックでは紹介しないような、隅っこにある小さな展示物だが、
ある意味これらもオーパーツといえるかもしれない。
博物館の目玉である「太陽の石(アステカカレンダー)」によると、これまでに4度世界は滅び、現在は第5番目の「太陽トナティウ」の時代であるという。ひょっとすると、本当に超古代文明はあったかもしれないし、古代には宇宙人とされる存在と共存していたかもしれない。
これらのものを一緒に見ていくと、やはり古代ではありえないほどの高度な天文学知識や建築技術を持ち、当時では珍しいほどの高身長と長寿命を誇ったマヤのパカル王が宇宙からの使者だったという説も信じたくなってしまう。
真実は未だ謎に包まれたままだが、ぜひ実際に現地に見に行き、子供のようにワクワクしながら想像力を膨らませてみてほしい。何を信じるかはアナタ次第!
ジャングルに囲まれたパレンケ遺跡の心地よい空気感、レリーフが描かれた石棺を目の前にした時のスケール感、「ヒスイの仮面」を近くで見た時の細部の質感など、ネットや本で見るだけではわからないリアルを体感しながら、ぜひ地球の不思議の謎解きに参加してみよう。
撮影・取材・文/池田祐子