日本は新型コロナの死亡者数が
世界的にはかなり少ない国

まさにCOVID-19は100年に1度の巨大な厄災なのです。最も死者が多かったのは米国でした。すでに106万人以上が亡くなっています(*3)。米国では建国以来、多くの事件や戦争が起き、そのたびにたくさんの死者が発生してきました。

ウィキペディアの情報ですが、独立戦争での死者が3万1千人、南北戦争の死者が65万人以上、第1次世界大戦の死者が11万6516人、第2次世界大戦のそれが40万5399人、朝鮮戦争が3万6516人、ベトナム戦争が5万8220人、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロが2996人、イラク戦争が4492人だったとされています(*4) (*5)。

「コロナワクチンを接種しよう」という同調圧力を生み出せたのは日本政府の唯一の功績「みんなワクチンを打ってますよ」に弱かった日本人の国民性_2

また、1981年に発見されたエイズの米国における総死亡者は、現在までに約70万人、1918年のスペイン風邪の死者が67万5千人、2017年のハリケーン・マリアの死者がおよそ3千人、2005年のハリケーン・カトリーナの死亡者が2千人弱です(*6)。

つまり、COVID-19は、米国建国以来、人災、天災を含めて最大の死者を出した悲惨な感染症だったのです。同様に、フランスでは16万人以上、ドイツでは17万人以上、英国では20万人以上、イタリアでは18万人以上の方がCOVID-19のために命を落としています。

では、日本ではどうか。日本での死者は7万3791人と、他の先進国よりもダントツで少ないのです。G7(先進7カ国)加盟国の中では唯一、カナダの死者が5万1930人と日本よりも少ないですが、人口あたりの死亡者数はカナダが100万人あたり1353人に対して、日本が100万人あたり588人です。

G7の中でも日本は、COVID-19の被害が圧倒的に小さな国だったのです。もちろん、日本よりもよい結果を出した国は他にもあります。例えば、インドネシア。例えば、タイ。例えば、ベトナム。例えば、シンガポール。こうした国では、人口あたりの死亡者数が日本のそれより少なく抑えられていました。

しかし、それでも日本は新型コロナの死亡者数が世界的にはかなり少ない国です。新型コロナで死亡リスクが非常に高い高齢者が多い国にもかかわらず、です。

そんなわけで、日本の新型コロナ対策は国際的には一般に高く評価されています。もちろん、あれやこれやの局地的な失敗はありましたし(クルーズ船とか)、構造的な欠陥も多々あるのですが、全体としては日本はコロナ・パンデミック対策の成功国なのです(*7) (*8)。