世界的アーティストが“Stand Up For Ukraine”に集結

他にもスティング、U2ら大物が人道的支援のために動画を公開。さらにU2のメンバーは、SNSとネットで展開された支援キャンペーン“Stand Up For Ukraine”に、ビリー・アイリッシュやマドンナ、ボン・ジョヴィ、ブルース・スプリングスティーンらと共に参加。

彼らが世界の指導者や企業リーダーたちに避難民への資金援助を呼びかけたことで、総額 100億ドル以上を集めたという。また、U2のボノ(Bono)とジ・エッジ(The Edge)は、5月8日、ウクライナのキーウを電撃訪問し、現在は防空壕となっている地下鉄の駅構内でミニ・ライヴを敢行。戦地の人々を激励した。

一方、クイーンはフレディ・マーキュリー没後の2008年にポール・ロジャースのボーカルで、ウクライナのハルキウで行なったライヴの映像を『ライヴ・イン・ウクライナ』としてYouTubeで公開。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)への寄付を募っている。

こうした動きと呼応するように、ウクライナからも動きが。現地ロックバンドBetonが英国パンクを代表するザ・クラッシュの名曲「ロンドン・コーリング」をカヴァー。歌詞をウクライナの現状に書き換えて、「キーウ・コーリング」として発表したのだ。

ウクライナ支援に伝説のロックバンドが28年ぶりに新曲! 反戦ソング、チャリティーイベントはいかに行われてきたか。_b
ウクライナ支援に伝説のロックバンドが28年ぶりに新曲! 反戦ソング、チャリティーイベントはいかに行われてきたか。_c
ザ・クラッシュは社会的少数者の保護を訴える活動で世界的に支持されたイギリスのロックバンド。「ロンドン・コーリング」はパンクミュージックにおける代表的なアルバムとして知られる(提供/ソニー・ミュージックレーベルズ)

ザ・クラッシュは、多くの社会活動を続けたパンク・レジェンドとして知られており、その精神を受け継いだBetonの勇気ある行動に絶賛の声が寄せられている。ちなみにBetonのメンバーは現在、防衛隊として祖国防衛のために戦っていると伝えられている。