マーダーミステリーとは?

マーダーミステリーは、一言で言えば「体験型推理ゲーム」。プレイヤーがアクターとして“殺人事件のある登場人物”になりきり、誰が事件の犯人なのかを暴いていく。

ゲーム開始前に、それぞれの人物にしか知り得ない情報を含んだ台本が1人1冊ずつ渡され、それを「自分(登場人物)の記憶」として、推理に参加をする。

さらに現場に残された遺留品や登場人物の持ち物、証言をもとに、全員、もしくは少人数での話し合い で、互いを探りつつ真実に近付いていく、というゲームだ。

現在、マーダーミステリーを楽しめる専門店やボードゲーム店 は、全国で30店舗以上ある。

マーダーミステリーを体験してみた ※ネタバレ注意!

今回プレイしたのは、人気マーダーミステリー作家・イバラユーギ氏の「季節のマーダーミステリー」シリーズ、「アニクシィ」。6月30日まで全国10店舗でプレイすることができる。

Murder(殺人)という言葉から物騒さを感じていたが、取材にご協力いただいた「ひよこの杜」の店内は白を基調とした爽やかな造り。女性1人でも入りづらさはない。

私は“犯人”なのか? 今、話題の体験型推理ゲーム「マーダーミステリー」をやってみた_a
取材協力していただいた「ひよこの杜」(宮城県仙台市)

筆者を含むプレイヤー7人が集まったところで、ストーリーは幕を開けた。舞台設定は次のとおり。

――舞台は四季が美しい国、ニィホン。ニィホンのある街「アニクシィ」は、ここでしか咲かない「サクラ」という植物を加工して他の街に輸出することが主な収入源であった。今回の事件の舞台は、アニクシィにある、とある薬品研究所。

※マーダーミステリーは特性上、ネタバレするとプレイできなくなってしまう。極力内容には触れずに進めるが、知りたくないという方は注意して読んでいただきたい。