乳首を強く噛まれて血だらけになったことも

「最初に(沢村)雅也さんから条件を聞いたときは基本的に1回8万円、最低でも4万円と言われていましたが、8万円を受け取れたのは最初の1、2回だけ。それ以降は6万円、5万円と下がっていき、去年11月に摘発されるころには3万円になっていました

金額はどんどん下がっていきましたが、相手をする男性は少なくても10名、多いときは30名以上はいたと思います。
年齢層は、20代の人もいないわけではありませんが、基本的には40~50代のおじさん相手。

一度にたくさんの人を相手にするので、胸を誰かが触って、下も上も誰かが性器をねじ込んできて、左右の手も誰かしらの性器を握らされて……という状態。乳首を強く噛まれて血だらけになったこともありました」

すさまじい光景が広がっていたことは想像にかたくないが、沢村被告の指示はさらに驚くべきものだった。

「だいたいLINEで雅也さんが『7/16 18-23時でお願いできますか』と日時を指定してくるので、私のなかでは出勤する感覚でした。
そして必ず『ピル渡すので生中(注:なまなか。生で中出しの意味)でよろしくお願いします』と言われてました。

沢村被告とA子さんのLINEのやりとり
沢村被告とA子さんのLINEのやりとり

ピルを飲んでいたから妊娠はしないものの、パーティーに参加後、クラミジアや淋病などに感染したことはあります。そういった性感染症性の検査代やピル代を出してほしいとお願いをしましたが、雅也さんからは『払えない』と断られてしまいました」

そうしたなかで、A子さんが罪の意識を持つことはなかったという。

「実は摘発前に一度、パーティー中に私服警察の方に踏み込まれたことがあったんです。そのときは外にいた見張り役から『警察が来たから服を着て』という指示があり、即座に服を着たのでやり過ごせました。

警察が来るということは悪いことをしてるのではないかと思い、雅也さんに『売春って悪いことじゃないんですか?』と聞いたら、雅也さんは『客から直接、お金を受け取ってるわけじゃないから違法じゃないよ』と言いました。
それで私は納得してしまったんです」