「ウィジェット」でアプリの情報に即アクセス

watchOS 10を試した筆者は、主に3つの新機能に注目しました。

1つ目は、「ウィジェット」が使えるようになることです。

ウィジェットは、ニュースや天気、ヘルスケアデータなど、ユーザーが知りたい情報に素早くアクセスするための“ショートカット”的な機能。AppleデバイスではすでにiPhone、iPad、Macが対応してきましたが、watchOS 10からはApple Watchでも同機能が使えるようになります。

《メンタルヘルスのサポートにも対応》Apple Watchに新機能が続々追加。「watchOS 10」を試してわかった3つの注目ポイント_02
アプリの情報に素早くアクセスできる「ウィジェット」がwatchOSに初登場

使い方も簡単で、Apple Watchの画面に文字盤を表示している状態で、Digital Crownを回すだけ。すると、画面下側からウィジェットが1枚ずつ順番にめくられるように表示されます。

ウィジェットをタップすると該当のアプリが起動する仕組みになっていますが、「天気」や「アクティビティ」のウィジェットでは、そのまま簡単なデータをチェックすることも可能です。

また、ウィジェットには最大7件の「お気に入り」を配置することができ、その順番も自由に並べ替えできます。さらにApple Watchのウィジェットは、朝起きたときには「天気」、予定の日時が近付くと「カレンダー」といった具合に、関連性の高いウィジェットをトップに表示する「スマートスタック」機能にも対応。より賢く、スピーディに必要なデータにアクセスできるのです。

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ウィジェットを長押し。任意のウィジェットを追加や入れ替えしながら表示をカスタマイズできる

watchOSには、文字盤の画面上にアプリ情報やショートカットを配置する「コンプリケーション」機能も従来から用意されています。設定できるコンプリケーションの数は文字盤デザインによって変わりますが、ウィジェットが併用できるようになれば、今後はよりシンプルな文字盤を選べるようになるなど、その選択肢がさらに広がるかもしれません。