自宅前で修容疑者が監視していたもの

持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。

「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」

田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。

「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。
ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」

田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン)
田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン)
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別の住民もこう証言する。

「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」

しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。

「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。
私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」

田村修容疑者(本人SNSより)
田村修容疑者(本人SNSより)
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猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。


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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班