日本最速で欲しい本が手に入る!
では深夜にはどんなお客さんが来るのだろうか?
「深夜になると男性はパジャマ、女性はスウェットといった軽装で来店する地元の若いお客さんもいますね」(前出・出沖店長)。人数的には2桁台で、土日よりも平日が多いそうだ。
また店舗が入るビルの上階がホテルということもあって、そこの宿泊客が訪れることも多い。書店から出てくる若い男性に聞いてみると、出張中のサラリーマンで「ビジネス書を買いました。ホテルですることもないで…」とのこと。
実際、ビジネス書を求めてやって来るビジネスマンは多いそうで、深夜の書店には、真面目な人が集まるのだ。
「24時間営業なので、午前0時には新刊を店頭に並べることができます。村上春樹さんの6年ぶりの長編小説『街とその不確かな壁』(新潮社)の発売のときは、ハルキスト(村上春樹ファン)が15人ほど店頭に並びました。また早朝4時に、表紙がジャニーズタレントの雑誌を求めてレジに女性が並んだこともあります。人気漫画の新刊をいち早く手に入れたい、読みたいというお客さんも自転車やバイクで来ますね。これが24時間営業の大きなメリットかもしれません」(前出・出沖店長)。
ネットで注文するよりも早く欲しい本が手に入るとあれば、ファンはどこからともなく駆けつける。