●ストレンジ役の俳優さんがかっこいいけど、誰?

知らない人いるのか?と思いつつ、念のために解説。

ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)は、1976年7月19日、ロンドンで俳優夫婦の間に生まれたイギリス人。舞台でキャリアをスタート、TVドラマ『SHERLOCK』でシャーロック・ホームズを演じて大ブレイク。

スピルバーグ監督の『戦火の馬』(2011)から、本作のようなVFX大作まで幅広い役柄を演じ、最近ではジェーン・カンピオンがアカデミー監督賞を受賞した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)で、ノーブルなブリティッシュ・アクターとして有名な彼がいかにもアメリカなカウボーイを演じたと評判に。

クールで知的な容貌と高貴な雰囲気で、全世界にファンがいる彼。特に熱狂的な女性ファンは「Cumberbitch」(カンバー…ビッチ)と呼ばれているそう(笑)。

元天才外科医で最強の魔法使いなんて、あまりにもマンガっぽいドクター・ストレンジというキャラクターが血肉をもった人間に感じられるのは、彼のような名優が演じているからだろう。
特に今作では、アメリカともどもマルチバースでさまざまなバージョンの自分に会うことで、自身を自身たらしめているものに気づく…ということがテーマになっていて、人に強く信頼を示されたときの表情や、秘めてきた思いを愛する人にやっと伝えるときの言葉が胸を打つ。

マーベル沼に踏み入らずとも楽しめる! 『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』がだいたいわかる初心者向け雑解説_7
いつもストレンジのもたらすトラブルに巻き込まれつつしっかりサポートしてくれる心強いウォン(ベネディクト・ウォン/中央)や、アメリカとのふれあいでストレンジの内面も描かれる本作
© Marvel Studios 2022

『MoM』で心技ともにいっそう成長したストレンジのシリーズはまだまだ続きそう。今後は<アベンジャーズ>のリーダーとなるという噂も。
そうそう、マーベル映画は必ず、エンドクレジットが流れ始めてしばらくしてから、続編への「ネクスト・ヒント!」みたいなシーンがはさまるのだが、今回はストレンジのもとに超絶美人が登場、連れ去ろうとしていましたよね。これは…地球最高の美女ことシャーリズ・セロンさま!  演じていたのはクレアというキャラと言われている。原作コミックでは、ストレンジの弟子兼恋人という設定だそうで…次作が楽しみ。

なおMCUの次回作は雷神ソー(クリス・ヘムズワース)が主人公の『ソー:ラブ&サンダー』(7月8日公開)。さて、それまでに“修行”してみますか?

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