欠かせないパートナー一平さん
理解者と言えば、大谷さんを陰で支える存在として、皆さんもお馴染みの水原一平通訳は外せません。
日本ハム時代に外国人選手の通訳を務め、大谷さんと同僚でした。今ではエンゼルスのチームメイトや監督、コーチと大谷さんの意思疎通だけでなく、日々の練習パートナーとしても欠かせない存在です。投打の調整で、投球や打撃フォームの映像やチェック点を記録。水原通訳が二刀流の成功において重要な役割を担っています。
2021年11月15日、大谷さんは日本記者クラブでシーズンを振り返る会見を行いました。その中で、「お世話になったのはやっぱり一平さんじゃないですかね。常に一緒に仕事もしてますし。それはその通りじゃないかなと思います」と感謝の気持ちを述べました。
言葉通り、さまざまな面でサポートしてきた水原通訳は、大谷さんが米国で車の免許を取得するまで、代わりに運転することも多かったようです。
何事にも一生懸命な姿は球団、ファンから注目を浴び、球団公式インスタグラムなどのSNSに度々、登場するようにもなりました。本拠地エンゼルスタジアムでは「We Love Ippei」のボードまで出現し、敵地でも水原一平ファンが現れるほどの人気ぶりです。
大谷翔平から通訳・水谷さんへイキなプレゼント
2018年、ア・リーグの新人王に輝いた大谷さんは、水原通訳の右腕を左手でつかんで高く掲げ、満面の笑みで写真撮影を行いました。水原通訳は少し恥ずかしかったようですが、感謝と喜びを一緒に分かち合っていました。その年のシーズンオフには、結婚した水原通訳に大谷さんがサプライズの新婚旅行をプレゼントしたそうです。
故障など紆余曲折を乗り越えて、大谷さんを最も近くで支えてきた水原通訳ですが、4年目の2021年に思わぬ大役が回ってきました。日本人初のホームランダービーに出場した大谷さんが、捕手役として水原通訳を指名したのです。オールスター用に捕手の防具を着用した水原通訳が球団のインスタグラムで紹介され、大きな話題を呼びました。
今や、大谷さんに欠かせない注目度抜群の存在ですが、周囲の喧騒をよそにパートナーとしての心構えをこう語っています。
「第一には野球に集中してもらえるような環境を作るというか、整えるというか。まずはそこですね。邪魔にならないようにしています(笑)」
2022年シーズンで、ヤンキースのジャッジと大谷さんのMVPガチンコ対決が見られましたが、水原通訳が夢見ているのが、「トラウトとのMVP争いが見たいです」。同僚でMLBの現役最高選手トラウトとのMVP争い。仮にチームメイトでMVPを競うようなことがあれば、さすがにエンゼルスも「なおエ」にはならないはずです。
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