SNS各種にメール、リモートときどき対面、どこへいった、FAX……。
などと言ってはみたものの、令和のお仕事シーンにおいてもっとも存在感が薄くなったのは電話ではないだろうか。
なにしろ電話をかける前には、まずSNSなどで
「今ちょっとお電話してもいいですか?」
「このあとお電話してもいいお時間ありますか?」
とお尋ねするのがルールってもんだし、うっかりアポなしで電話しようものなら開口一番、
「すみません! いきなり電話なんかしちゃって……!」
がセオリーな昨今。
そもそもがいきなりかかってくるなんだけどな、電話。
実はFAXは意外にもしぶとく生き残ってるんです、これが。注文・発注などはもちろん、各種リリースや情報解禁のお知らせなどは、今でも編集部の複合機から「ピーヒョロロ〜〜」と紙になって出てきます。
今なお手書きでご執筆される著者さまの原稿用紙も「ピーヒョロロ〜〜」とやってきます。ありがたや。
けれど電話はマジ、減りました。かつて編集部なんてとこは、昼も夜も電話が鳴りっぱなしで、向かいの先輩の声が大きくて自分の会話が出来ない、ってなことが日常茶飯事だったのですが。