――4つ目をお願いします。

ダブルアクションという、映画で使われる演出を漫画で表現した、それぞれ別視点から「どん!どん!どん!」みたいな三面図は、映像感があってすごく好きです。

『サスケ烈伝』木村慎吾が作画視点で選ぶ『NARUTO -ナルト-』名シーン5選「自分のネームを描く時も悩んだら第1話を読むんですけど、毎回“すげー!”って」_4
『NARUTO -ナルト-』第63巻598話「粉砕‼︎‼︎」

でも、これを『サスケ烈伝』でやり忘れて、「うわー!」となりました。

――5つ目をお願いします。

単行本60巻のナルトと九喇嘛のこのシーンが好きですね。

『サスケ烈伝』木村慎吾が作画視点で選ぶ『NARUTO -ナルト-』名シーン5選「自分のネームを描く時も悩んだら第1話を読むんですけど、毎回“すげー!”って」_5
『NARUTO -ナルト-』第60巻570話「九喇嘛‼︎」
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単純に絵がかっこいいのと、それまでのストーリーがあって、イルカ先生の言葉をナルトが九喇嘛に言っているのがすごく熱いな、と。自分が言われた言葉を言う側になって、それが傷ついている誰かを救う言葉になる、という。

あと、当時のジャンプのプレゼント企画の賞品で『NARUTO』のレジャーシートがあったんですけど、そのレジャーシートを入れる袋がこの絵で、抽選に当たって持っています。

そういえば、懸賞に応募するハガキに『NARUTO』を描いて、6回当選しましたね。