世間を騒がせた尾崎豊との不倫騒動
あの女優が異色の存在感を放っている。名脇役、バイプレイヤーとして毎クール、ドラマにひっぱりだこの斉藤由貴だ。特にエキセントリックな個性やクセのある“ワケあり”人物を演じればピカイチで、その演技は“怪演”などと評されることもしばしばだ。
今期も坂口健太郎主演『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)に闇医師グループのオペ看護師役として登場し、腕は抜群だが医療過誤を告発して病院を追放され、昼間からホストクラブに入り浸る“うなぎ大好きの闇看護師 “という、かなりクセのある役をこなしている。
また木村拓哉主演『風間公親─教場0─』(フジテレビ系)には見習い刑事の瓜原潤史(赤楚衛二)の母親役で出演。不登校となった息子を心配するあまり人参を包丁で刻みながら「死んでしまえばいいのに」とつぶやく回想シーンはネットでも大きな話題になったほど。
そんな斉藤だが、かつては“清純派アイドル”として一世を風靡しながら、世間をざわつかせるスキャンダルも何度も巻き起こしてきたことは有名だ。
斉藤は1984年、「少年マガジン」(講談社)が主催する第3回ミスマガジンでグランプリに選ばれ芸能界入りし、1985年2月に「卒業」で歌手デビュー。4月には『スケバン刑事』(フジテレビ系)で連続ドラマ初主演を果たした。
1986年には連続テレビ小説『はね駒』(NHK)でヒロインを、翌1988年には『とっておきの青春』(NHK)で緒方拳の娘・林郷子役を演じて話題を呼んだ。
瞬く間にトップアイドルへと駆け上がっていった斉藤だが、1991年の3月、彼女が24歳の時に大スキャンダルが発覚する。カリスマ的人気を誇ったシンガー・尾崎豊との不倫が報じられたのだ。
「葉山マリーナのレストランでのデートが『FOCUS』(1991年3月8日号)にすっぱ抜かれたのです。記事には2人が公衆の面前で見つめ合い、キスをする場面まで掲載されていました」(芸能記者)
当時尾崎は子どももいる既婚者だったこともあり、アイドルとカリスマシンガーという大物芸能人同士の不倫スキャンダルは大きな注目を浴びた。斉藤は会見を開き交際を否定したが、その後も尾崎との北海道旅行の様子が撮影されたビデオが流失、また密会デートの目撃談も複数報道されるなど2人の関係は世間を騒がせ続けた。
「尾崎は不倫騒動の4年ほど前に覚せい剤取締法違反で逮捕されています。また斉藤は、不倫どころか婚前交渉も禁止という戒律の厳しいモルモン教の信者だったことなど、2人の特殊な事情も世間の関心を集めました。そして“清純派”と言われてきた斉藤のイメージも変わっていった」(前同)