日本の若い女性は絶好のターゲット
実際に流行っているかどうか定かではない韓国インテリアを「人気!」として堂々と紹介し、さらには、同じ番組で「これでもか」と言わんばかりに「K-FOOD」を取り上げる。これをゴリ押しと言わずして何と言いましょう
テレビ局や広告代理店に、韓国側からお金が流れた結果だと思います。こうしたやり口は、韓国が国をあげて韓流を売り込む際の常套手段。
テレビ、ラジオ、雑誌など日本のメディアを取り込んで、自国のエンタメを広く紹介させるのは、プロモーションの王道とも言えますが、あまりにも露骨ではないでしょうか。
インターネットの普及でテレビや雑誌といった従来のメディアが勢いを失い始めた第3次韓流ブームの頃からは、ゴリ押しの手法としてSNSが駆使されるようになり、ターゲットが若い世代に移っていきます。
日本人はブームに乗りやすい。また、欧米の文化よりも身近な文化を取り入れる傾向にある。そんな日本の若者にとって、韓国のファッションやメイクなどは、安くて、手軽で、真似しやすいはず。ということで、日本の若者をターゲットにして、SNSを使った韓流コンテンツのプロモーション活動が展開されるようになったのです。
K-POPに収まらず、ドラマ、料理、スイーツ、メイク、ファッションなど、韓国の若者文化全般を、日本の若い世代に積極的にアプローチしていきました。「チーズタッカルビ」とか、若い女の子たちがよくやっているハンドジェスチャー「指ハート」など、どれだけSNSで見かけたことでしょう。
韓国から日本の若者に向けて送られたコンテンツはたくさんありましたが、韓国のプロモーションがすごいのは、韓国文化全般を日本の女子高生が「おしゃれ」「かわいい」と言って取り入れ楽しんでいる、と、テレビだけではなく、InstagramやYouTubeなどのSNSを使って発信し、さらに盛り上げていたことです。