選挙期間中に暴言を吐かれることも
「私はスローガンに『10年後、20年後に責任をもった政治を』と掲げていますので、子供たちが声をかけてくれるのは本当に嬉しいです。子供たちにも覚えてもらえるように『ひらやまきょうか』とすべてひらがなで表記しています」
もちろんすべての人が好意的ではなく、赤ジャージ姿の平山市議を否定する人も少なくない。
「選挙期間中も『お前なんか受かるか』とか『邪魔なんだよ』と暴言を吐かれたこともありました。若い方よりも中高年の男性によく言われましたね。
人によってはジャージ姿でふざけているように見えたのかもしれません」
人の見え方、受け取り方は千差万別だが、平山市議が中高年世代にはない感覚で政治活動を行っているのは事実だ。
声をかけられた人に手渡している名刺を見ると、やたらとキラキラしていて、角度によってジャージ姿の平山市議と「I♥草加」のロゴが入れ替わる3D仕様だった。さらに「ひらやまきょうか」の文字が立体的に浮かび上がっている。
「面白いですよね。この名刺、製作費がけっこうかかりました」と無邪気に笑う平山市議は、どこにでもいるひとりの若者に見える。
日本の若い世代は政治に興味がないと言われているが、平山市議とはいったいどのような経歴の持ち主なのか。
「草加市は私の地元の吉川市の隣なので所縁はありますが、家族に政治家がいて2世で地盤を引き継いだわけではありません。そもそも私自身も昔は政治の世界にまったく興味がありませんでした。
学生時代も普通で、どちらかというと勉強も部活もちゃんとする真面目なタイプでした」