英利アルフィヤ候補にTwitterで「日本のために働けるのか?」

全国紙の政治部記者はこう解説する。

「英利氏は同じジョージタウン大学の先輩である河野太郎デジタル担当大臣が強く推して千葉5区補選に出馬することとなったが、もともと外国籍であったことや、外国での滞在歴が長いような経歴は、まるで野党候補のようで自民党支持層からの受けはあまり良くない。
また、千葉とは特に縁があるわけでもなく、自民党の千葉県連からは不安視する声があがっていたが、大臣のイチオシとあって反対できなかったようだ」と解説する。

実際に、Twitter上でも英利氏の投稿に対して「日本のために働けるのか?」というような返信が相次いでおり、とても自民候補を取り巻く環境とは思えない状況だ。
そして、そうした反発する自民支持層の受け皿になっているのが維新や国民民主の候補者だと言われている。

〈千葉補選5区〉野党乱立で自民有利のはずが、英利アルフィヤ候補に支持集まらず。対抗の立憲・矢崎候補も「演説が眠くなる」‥激戦の行方は?_2
維新の岸野智康候補と応援に駆けつけた藤田文武幹事長

同じく4月11日にJR本八幡駅前で行われた維新の岸野智康候補の街頭演説。応援に駆けつけた維新の藤田文武幹事長は、岸田政権による防衛費や子ども予算の増額について「財源の作り方は増税や社会保険料をあげるだけなのか。行財政改革をもっと徹底的にできるはずだ。これができないのが古い自民党の政治だ」と批判した。
また、立憲についても「政権を倒して新しい政治を作ろうという気概はまったく感じない。あげ足取りばかりだ」と、憲法審査会を巡る小西洋之参院議員の“サル発言”を引き合いに出してこき下ろした。

最近まで立憲と維新で国会内共闘をしていたとは思えない言いぶりだが、統一地方選の前半戦で議席を伸ばし、勢いに乗っている維新は、政府与党だけでなく、野党第一党の立憲も強く批判して独自色を際立たせる“維新節”を復活させている模様だ。
この維新の勢いは千葉5区においては立憲よりも自民にとって脅威になっている。