強みは自分からアピールしないから、伝わる
なお、上司リファレンスは、二つあります。一つは、上司のタイプを説明する資料(上)。もう一つは、上司とのエピソードを記載する資料(下)です。
上司リファレンスを書くと、そのままネタとして使えるあなたの「客観的な強み」がわかるでしょう。
先ほどの相談者さんは、「あなたは、評価面談や1on1で上司からもらった言葉を覚えていますか?」という質問から「ロボットとも言われるくらいチェックの細かい上司から、『君の資料は、修正なしで顧客に出せる』とフィードバックをもらった」というネタを見つけました。
それは、「私には顧客に出せる論理的な資料を作る能力があります」と自分で主張するよりも、はるかに説得力があります。
アピールしていることは同じ、「資料作成能力に秀ひいでている」ことです。
しかし、「誰に言わせるか」、つまり自分ではない上司という第三者に言わせることで、必死に自己PRしなくても、自然にあなたの良さが伝わる「確かな強み」になります。
あなたの強みを、あなたが伝える必要はないのです。
むしろ、他の誰かに言わせることで、あなたの謙虚な人柄や周りを見る視野の広さ、アドバイスを受け入れる素直さまで伝わります。
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