厳しい上司のネタほど、おいしい

ところで、あなたは上司の経歴をご存じですか?
新卒ではどんな企業でどんな仕事をして、どういった経緯で転職してきたのか、入社からずっと今の企業にいるとしたら、どんな部署を経験しているのか。「考えたこともないし、聞いたこともない」と答える方が大半だと思います。

ですが、どこかの機会で聞いてみてください。ちょっとした雑談の時でOKです。
なぜ、上司の経歴を知ることがあなたの強みにつながるのか。
それは、「こんなタイプの上司のもとで仕事をしてきた自分は、こういった仕事を頑張れる」と、客観性をもってアピールできる材料になるからです。

ワケあり人材が転職を成功させる裏ワザは「強味を自分からアピールしない」ことだった!_2

一度、相談者さんに上司の経歴をすべて振り返ってもらったことがあります。
相談者さんの上司は、「超」がつくほど慎重に仕事を進めるタイプの人でした。相談者さんは日頃から、「なんでこんなに細かく管理するんだろう?」と思っていたそうですが、経歴を調べていくうちに理由がわかりました。

その上司は金融系のシステム開発をする会社で、システムエンジニアとしてキャリアをスタートさせたそうです。転職後は、財閥系の商社で社内SEをしていたそうです。そこから今の会社に転職し、IT企画の部長をしています。
話を聞くと、ミスが許されない、顧客が厳しい環境でずっと育ってきていたのです。「だから細かいのか」と相談者は納得できました。

さらには、「今まで知らなかったけど、いい会社で責任のある仕事をしていたんだ。この人のもとで仕事を教わったから、自分もプレッシャーの強い仕事でもミスしないのか」と気づきました。
こうしたネタは使えます。「チェックの細かいシステムエンジニア畑のキャリアを歩んできた上司に育ててもらったので、ミス防止には自信があります」と客観性をもって伝えられるからです。

上司が厳しいほど、あなたの強みを表すエピソードは説得力を持ちます。

上司を使って自分が頑張ってきたポイントを伝える。そう考えると、これまでの会社であなたがやってきたことは、すべて報われると思いませんか? 
65歳でケンタッキーフライドチキンを創業したカーネル・サンダースの言葉をお贈りします。

何を始めるにしても、ゼロからのスタートではない。失敗や無駄だと思われたことなどを含めて、今までの人生で学んできたことを、決して低く評価する必要はない。