なぜ尿管結石ができるのか
基本的な治療法は、ひたすら水を飲むことだ。腎臓の下の尿管という管に詰まった石を水分で押し込み、膀胱に落ちるのをじっと待つしかない。「なぜこんな石に自分ばかり苦しめられなければいけないのか?」
尿管結石の経験者たちは恨み節を語る。「なぜ尿管結石ができるのか」と問われれば、中学の化学の授業の話からしなければならない。
H+ + Clー → HCL
水素イオン 塩化物イオン 塩化水素
あなたはこういう式を覚えているだろうか。陽イオンと陰イオンが結合して、中和反応が起こる式だ。
この現象が人間の体のなかでも起きている。尿管結石は腎臓でカルシウムとリン酸やシュウ酸が結合して、固体化してできたものだ(式は割愛する)。
シュウ酸はホウレンソウなどに多く含まれる。水に溶けるので、ホウレンソウはしっかり茹でてシュウ酸を逃がしてから食べるのがよい。