「ユーアーシャラップ!」
前編冒頭でも紹介したとおり、昨年11月15日、ウクライナ避難民の学生たちへの説明会で、清水氏は「日本財団で100万円支援できるということは、アンビリーバブルな世界です。(中略)それで、なんであなたたちはリッチじゃないんですか?」と言い放っている。
このように、ウクライナ避難民がアジアの学生に比べて「リッチ」だと、清水氏は繰り返し主張する。
たしかに日本財団は、ウクライナ避難民に対して1人当たり年間100万円の生活支援金を支給している。男子学生が、「1か月に8万だけです」と清水氏に食い下がると、
「『だけ』って言うけど、そんなにあなたはリッチなんですか?(中略)わかりました。日本の支援が無さすぎるってことですね?(中略)もっとお金を下さいってことですね? そういう風に言ってたら笑われますよ。それでいいんですか?」(清水澄・当時理事長)
男子学生は、日本での生活費として1か月8万円は決して高額ではないとした上で、さらなる支援を求めているわけでもなく、自分でアルバイトをしていることを告げる。すると、清水氏は語気を強めてこう主張した。
「そのね、ワーキングイズユアデューティー。ユアデューティー。ワーキングイズユアデューティー!
(直訳:労働はあなたの義務です。あなたの義務。労働は義務なの!)」(清水澄・当時理事長)
これに対し男子学生は、労働は義務ではなく、雇用主と労働者間の合意によって成立していると反論するも、清水氏は「ここはあなたと議論する場所ではない」として男子学生に退室を促した。
それでも、「最後まで聞きたい」と食い下がる男子学生に、「ソーリーソーリー、ユーアーシャラップ!」との言葉を浴びせ、男子学生を黙らせるのであった。