別宅は住宅地図上は宗教施設の名前に

小学生時代から体が大きく、スポーツも得意だったが、性格はおとなしかったという。母が息子のために購入したという「別宅」の近くに住む男性はこう話した。

「息子さんを最後に見かけたのは1年前くらいですかね。朝7時にちょくちょく自転車に乗ってやってきて、夕方から夜10時や11時に出て行くこともありました。こちらが会釈をすればペコりと返す、おとなしい感じの方でした。
決まって朝7時にやってきたし、お母さんもよく来ていました。お母さんが宗教関係というのは知っていたし、昔、住宅地図に宗教施設の名前が書かれていた記憶もあったので、お祈りか何かのタイミングで来てるのかと思っていました」

近隣住民は「おとなしい印象」と声をそろえ、中学時代の同級生もこう証言した。
「中学のときは野球部で坊主頭。背が高く童顔でモテるタイプだった。やんちゃなグループにも顔がきいたが、物静かな印象。引きこもりになっていたとはびっくりした」

男のために両親が購入したという別宅
男のために両親が購入したという別宅
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2月1日、宮台さんは、ネットメディアの動画で「容疑者が私や家族、関係者に危害を加える可能性がなくなってほっとした」「動機がわからず、気持ちの踏ん切りはつきにくい。人が亡くなるのはどんな理由があっても悲しいことだ」と語っている。

何が男を凶行に駆り立て、自死するまで追い詰めたのか。謎はしばらく解けそうもない。


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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班