横浜F・マリノスのカラーは
時代をけん引する役目を担えるか?

2023シーズンのJ1は今日、2月17日に横浜F・マリノスと昨季2位の川崎フロンターレの一戦で開幕する。ここ6年間、優勝はこの2クラブに限られており(F・マリノス2度、フロンターレ4度)、スタイルが確立された両チームの対戦はJが誇る黄金カードだ。

今季のF・マリノスは昨季リーグMVPの岩田智輝、19年MVP&得点王の仲川輝人らがチームを去り、守護神の高丘陽平も海外移籍が決定的となっている。とはいえ一人の特別な選手に依存せず、ローテーションしながら勝ち星を積み上げてきたチームだけに、むしろ新しく出てくる選手の活躍が楽しみでもある。

天皇杯覇者のJ2ヴァンフォーレ甲府との富士フイルムスーパーカップ(2月11 日)ではGKオビ・パウエル・オビンナ、左センターバックの角田涼太朗ら今まで出場チャンスの少なかった選手がまずまずのプレーを見せて勝利した。

海外移籍が日常化する昨今、選手の出入りは激しくともチームのスタイルで勝っていくカラーは、クラブの在り方として一つの形になっていく可能性もある。

31年目のJリーグ。時代をけん引する役目を担える存在か、否か。横浜F・マリノスは試されている。

取材・文/二宮寿朗

即重版決定! 『我がマリノスに優るあらめや 横浜F・マリノス30年の物語』

30周年のJリーグ開幕! 連覇を目指す横浜F・マリノスは、時代をけん引するクラブになれるのか?_2
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2022年、創立30周年を迎えた横浜F・マリノス。前身となる1972年の日産自動車サッカー部の設立からは、ちょうど50年になった。Jリーグ創設以来、リーグ制覇5回、一度の降格もないトップクラブとして存在し続ける「伝統と革新」の理由を、選手、監督、コーチなどチームスタッフはもちろん、社長をはじめクラブスタッフまで30名を超える人物に徹底取材。「マリノスに関わる人たちの物語」を通じて描きだすノンフィクション。

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