「とても大きなショックを受けています」

伊藤容疑者は2021年9月、SNSで知り合った女子高生が当時15歳であることを知りながら、電子マネー1万2500円を支払い、裸の写真などを送らせた疑いがある。

「SNSで『お金が欲しい』という趣旨の投稿をしていた当時15歳の女子生徒に対し、伊藤容疑者は『裸の写真を送ってほしい』などのメッセージを送っていた。警察の取り調べに対し、伊藤容疑者は『何度も裸の写真を送らせていて、この子かどうかわからない』などと話しているだけでなく、私物のスマートフォンから他の女性のわいせつ画像も見つかっていることから、余罪をふくめて捜査を進めている」(社会部記者)

伊藤容疑者は2016年に公開された大ヒット映画「君の名は。」を手がけた敏腕プロデューサーとして業界内で知られた存在だった。

「伊藤容疑者はメーカーの技術職を28歳で退職し、海外留学を経て映像制作会社に入社した”異色の経歴”の持ち主。その後、アニメーションスタジオに転職して『秒速5センチメートル』や『星を追う子ども』といった新海誠監督の作品にプロデューサーとして参加し、2013年に独立。

2016年に制作に携わった『君の名は。』は興行収入およそ250億円のメガヒットを記録し、新海誠監督との対談インタビューもメディアに掲載されていた」(WEBライター)

サングラスをしたままカフェでお茶を飲む伊藤容疑者(本人SNSより)
サングラスをしたままカフェでお茶を飲む伊藤容疑者(本人SNSより)
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伊藤容疑者が社長を務める「itoko production」は、おもにアニメコンテンツの制作やタレントのマネジメント業を手がけるプロダクション会社。代官山駅すぐそばのタワーマンションの一室に事務所を構えていて、高階層ということもあり、同フロアの別の部屋の家賃は月40万円を超える。

また登記簿情報によると、会社の設立と同時期にこのタワーマンションから徒歩5分ほどの距離にある代官山のビンテージマンションの一室を購入しているが、近隣住民からは「ほとんど見かけたことがなく、住んでいるかもわからない」と言われるほど影の薄い存在だった。

伊藤容疑者の会社が入ったタワマン(撮影/集英社オンライン)
伊藤容疑者の会社が入ったタワマン(撮影/集英社オンライン)

一連の報道を受け、新海誠監督は23日に自身のXで声明を発表。

「作品関係者逮捕の報道を目にし、とても大きなショックを受けています。まずなによりも被害者の方へ、心よりお見舞い申し上げます。また、作品を愛し応援してくださっている皆さんにご不安をおかけしてしまっていることも、本当に申し訳なく思います」と関係者への謝罪に加えて、「今般の事件により作品の価値が損なわれることはないと僕としては考えますが、ご不信の目をいただいてしまうことも当然かと思います。そのことが、とても悔しく、悲しいです」と心境をつづった。