♯1【長野立てこもり4人死亡】「政憲は警官を撃った後に笑っていた」「刺された女性は瞳孔が開き硬直がはじまっていた」救助者が語る悪夢の殺害現場 
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被害女性は日頃からウォーキングの際に
大きな声で話していた 

事件はのどかな田園地帯で起こった。青木政憲容疑者(31)は自宅近くを散歩コースにしていた竹内靖子さん(70)と村上幸枝(66)さんを待ち構えて、刃渡り約30㎝のサバイバルナイフで刺し殺した。

さらに110番通報で駆けつけたパトカーに乗っていた池内卓夫巡査部長(61)と玉井良樹警部補(46)の警察官2名に向けて、パトカーの窓越しに猟銃を2発発砲。さらにパトカーの助手席側から退避しようとした玉井警部補をナイフで刺した後、母親のA子さんと同居していた伯母のいる自宅に立てこもった。
捜査関係者が語る。

「犯行に使われたのはスラッグ弾だったと見られている。スラッグ弾は直径も大きく鉛でできているので、当たると変形し潰れるため殺傷能力が高い。そのためクマやイノシシなどの大型動物の狩猟に使われる。また、通常の散弾銃より威力が強く命中精度がいいハーフライフルを使用したことからも強い殺意がうかがえる」

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5月27日に送検された青木政憲容疑者(写真/共同通信社)
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母親のA子さんは警察の調べで、2人の女性を殺害した動機について「2人(竹内さんと村上さん)が俺のこと『ぼっち』とからかいながら、ばかにしているんだ」と話していたという。

「竹内さんは耳が悪く、ふたりは日頃からウォーキングの際に大きな声で話していたようだ。ふたりともA子さんが自宅で開催していたフラワーアレンジメント教室に通っていたが、政憲容疑者との接点はなく、笑い声が聞こえたときに容疑者が勘違いした可能性が高い」(社会部記者)

政憲容疑者の両親はこれまで強い愛情を持って息子を育ててきた。青木家は13代続く農家で、父親の正道氏は中野市議会議長も務めた地元の名士として知られる。

一方、母親のA子さんは中野市からほど近い山間の養魚場で生まれ育った。父親が外に複数の女をつくり、腹違いの不良の兄を持つなど複雑な家庭に育ったことは5月29日の集英社オンラインで既報の通り。そんな両親のもとに3人兄妹の長男として生まれたのが政憲容疑者だ。

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立てこもりの現場となった政憲容疑者の自宅(撮影/集英社オンライン)