毎日朝ごはんを食べる子ほど成績がいい

血流のいい人になりたいのなら、朝ごはんは必ず食べてください。必ず、です。理由は2つあります。
ひとつ目は、「体全体の血流をよくする」ためです。
私たちの体温は日内変動と言って、夜21時過ぎから低下しはじめます。これは体や脳を休息させるため。熊の冬眠の日常版ですね。ですから、寝起きがボーッとするのは当然のこと。朝は体温が下がったままで、手足の血流も落ち、1日でもっとも体温が低い時間帯なんです。
朝ごはんは血流を上げるスイッチ。体に1日のはじまりを告げ、睡眠中に下がってしまった体温を上げてくれます。

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2つ目の理由は、「脳の血流をよくする」ためです。
脳の神経細胞はグルコース(ブドウ糖の一種)しかエネルギー源にできない、ある意味、わがままな細胞。しかも、眠っている間も脳は栄養を求め、肝臓に貯蔵しているグルコースを消費し続けています。

そもそも私たちが1日3食、年がら年中食べなければならない体になっているのも、脳が大食漢だからです。脳は1時間に5gのグルコースを消費するにもかかわらず、肝臓が貯蔵できるグルコースの量は70~100gしかありません。

寝起きの体は基本的にグルコース不足。朝ごはんで炭水化物をしっかりととって、糖質を補給してあげることが重要です。どんな明晰な頭脳の持ち主でも、グルコース不足では考えがまとまりません。

実際、国立教育政策研究所が子どもたちを対象にまとめた学力調査では、「毎日朝食を食べる子どもほど、ペーパーテストの得点が高い傾向にある」という結果も出ています。
毎朝、しっかりと朝ごはんを食べて血中のグルコース濃度を上昇させること。それがスイッチになり、全身の筋肉が動き出し、脳も覚醒する。これがいい1日をスタートさせるために欠かせない食習慣なんです。