左上半身にひどい痛みを感じるようになったのは、ゴールデンウィーク明け頃からだった。
痛みは背中側、肩甲骨の横あたりから始まり、首筋、胸の筋肉へと広がって、腕も満足に上げられなくなってしまった。
原因については、心当たりがあった。
詳細を語ると長くなるので割愛するが、先日のゴールデンウィークの間、やや特殊な運動というか仕事をしていたのだ。それは、“薪割り”である。
重たい斧を使ってひたすら薪と格闘していたので、普段は使わない筋肉に不自然な負荷がかかったのだろう。
肩と背中が痛すぎて、噂の“筋膜リリース”ができるマッサージガンを試してみたら、いろんな意味ですごかった
左上半身にひどい痛みを感じるようになった。背中側、肩甲骨の横あたりから、首筋、胸の筋肉まで痛み、腕も満足に上げられなくなった。心当たりはある。病院に行くほどではないが、地味につらい‥‥そんな状態を救ってくれた神アイテムに出会った。
慣れない運動をきっかけに自覚した、
“筋膜”系のトラブル

これのせいで傷めた背中

割らなきゃいけない薪がまだたくさんある
市販の湿布を貼って安静にしていたら、強い痛みは一週間ほどで落ち着いてきた。
しかし、どうにもすっきりしない。
背中や胸の筋肉の奥の方に、普通の凝りとは違う妙な違和感が残ったのである。
そして、息を大きく吸ったり、背中や胸を伸ばす動作をすると、強くはないが鈍い痛みが走る。
放っておけばそのうち治るだろうと思ったのだが、その違和感と鈍い痛みはなかなかしつこくて、一向に解消しなかった。
ネットで僕の状態や症状の推移などを検索すると、近年話題にのぼることが多くなった“筋膜”というキーワードが浮上してきた――。
取材や撮影に出かけない限り自宅の自室にこもり、ひたすら同じ姿勢でデスクのPCに向かってパチパチやっている、至って地味で陰気な仕事であるフリー編集者兼ライター/コラムニストなので、僕の首や肩はいつも凝りっ凝りだ。
長時間、同じ姿勢のデスクワークによって少しずつ萎縮・癒着していた筋膜に、いきなり薪割りという不慣れな運動を加えたため、背中から首筋、そして胸に至る部分がダメージを受けたのだろう。
湿布と安静で急性の炎症はどうにか収まったが、筋膜の根深い問題が慢性症状として残ってしまったのではないだろうか。
まあ素人判断なのだが、医者に足が向くほどの症状ではないので、なんとか自力で解消できないものかと考えた。
そして、噂のアイテムを手に入れたのだ。
マッサージ機器のパイオニア企業・フジ医療器が、この4月にリリースしたばかりの新製品、『マッスルショットプレミアム』というマッサージガンだ。

フジ医療器『マッスルショットプレミアム』
“マッサージガン”とは、“筋膜”とは? “筋膜リリース”とは?
筋肉のリカバリー(回復)を補助する電子機器“マッサージガン”とは、その名の通り銃のような“逆L字”形をしている。
銃口に当たる端部が振動することで、筋肉に対するマッサージを提供するが、従来の叩き系マッサージ器よりずっと強力なショットを打ち出し、体の深層組織のしつこい凝りをほぐしてくれるという。
マッサージガンこそ、昨今、“筋膜”や“筋膜リリース”という言葉が浸透するのに伴い、急速に注目されている、筋肉界のトレンドマシーンなのである。
身体のすべての筋肉を覆う“筋膜”とは、筋肉を保護し、位置を維持する役割を担う結合組織の一種。
そして“筋膜リリース”というのは、ストレス、損傷、過度の使用などによって固まったり緊張したりしてしまった筋膜を、正常な状態に戻すこと。
筋肉の緊張を和らげ、血流を改善するマッサージガンは、筋膜リリースを補助する道具として、フォームローラーなどとともに、昨今著しく注目度が高まっているのだ。
マッサージガンは一般的に、振動速度や強度を調整する機能を備えていて、さまざまな筋肉群に対応できるように設計されている。
『マッスルショットプレミアム』の振動レベルは、最弱の1600回/分から最強の3800回/分まで5段階から選ぶことができた。
レベル1の1600回/分でも結構なパワーなので、最初はこれで十分かと思ったが、すぐに慣れて2400回/分のレベル3か3100回/分のレベル4がちょうどいいと感じるようになった。
これは症状の度合いや、個人の好みによって選べばいいのだろう。

レベル1 1600回/分

レベル3 2400回/分

レベル5 3800回/分
マッサージガンは色々なメーカーからリリースされているが、『マッスルショットプレミアム』の特筆すべき点は、5種類の形状のアタッチメントが付属していて、9パターンの組み合わせができ、特定の筋肉群や固定された筋肉に対する深層マッサージができるところ。
ピンポイントで刺激したい場合は1個のアタッチメント、もっと広範囲を刺激したい場合はツインアタッチメントを使って2個のアタッチメントで対応することができる。

アタッチメントの豊富さが魅力
絶大な効果を感じたマッサージガン。
もはや手放せないアイテムに
で、肝心の結果だが、これがまあ実に効果てきめんだったのだ。
マッサージガンは、体に当てるとズドドドドドド!とばかりに、予想以上の衝撃が伝わってくる。
道路の工事現場なんかで地面を突き固めるために使われる、“タンピングランマー”という工具がある。
機械の自重と衝撃盤の上下運動で地面に衝撃を与える道具だが、僕は『マッスルショットプレミアム』を使うたび、頭にそれが浮かんでくる。
ヘルメットをかぶって作業着を着た小っちゃなおっさんが、小っちゃなダンピングランマーを、僕の体に当てているイメージだ。

タンピングランマー/illust AC
道路工事のタンピングランマーは地盤をガッチリ固めるが、マッサージガンの衝撃は逆に、体の筋肉を緩める方向で働くという、根本的な違いはあるが。
痛みの原因となっている凝りの部分に『マッスルショットプレミアム』を当ててスイッチオン。
ショットが打ち込まれている間から、「これはジンジンと効いてるな〜」と感じる。
ショット終了後、体をひねったり腕をあげたりしてみると、明らかに痛みが軽減していることがわかるのだ。

使う場所によってアタッチメントを交換
手で確かめてみると、皮膚の奥の方に感じられたゴリゴリはだいぶ柔らかくなっている。
多分、僕の筋膜痛はそれなりの重症だったようで、1日で治ることはなかったが、『マッスルショットプレミアム』を数日間使い続けた結果、見違えるほど症状が軽くなった。
ここのところ、この痛みを悪化させてはいけないと思い、日常的にやっていた運動は控えているのだが、これから復活させたら、運動後の筋肉にも使えそうだ。
マッサージガンというデバイスは凝りや痛みの解消だけではなく、ワークアウト後の筋肉をリラックスさせるためにも使われるからだ。
今のところ本当に気に入りすぎていて毎日毎日使っているし、旅行なんかに行く際にも、持ち歩くことになるのは間違いなさそうだ。
マッサージ業界や筋肉業界も進化しているんだなあ、と感じ入ったお話でした。
マジでおすすめです。
写真・文/佐藤誠二朗
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