
いらない服や小物はいつ捨てればいい? 「もったいない、が処分どき」スタイリスト・地曳いく子と漫画家・槇村さとるが教える4つの「処分の原則」
人気スタイリスト・地曳いく子と漫画家・槇村さとるが、ファッション愛や着まわしテクニックについてトークバトル。服や小物を処分する際の「4つの原則」とは? ふたりが綴る還暦からのおしゃれバイブル『ババア最高!+60歳からのHAPPYおしゃれ』(集英社)より、一部抜粋・再構成してお届けする。
ババア最高! +60歳からのHAPPYおしゃれ #3
|処分の原則その1|もったいないが処分時
服や小物をアップデートすると、いらないものが出てきますよね。でもなかなか捨てられないのが人情というもの。そこで、いつ処分すればいいかを伝授します。
ズバリ、もったいないなと思うときが処分時です。
「まだ使うかも。でも明日は使わないな」とか「いずれ着るかもしれないけれど、一年に一回しか着ないだろうな」と思ったら、若い人に譲ったり処分したりしましょう。惜しいなって思うくらいのときが処分時です。
特にデニムは要注意! デニムほど、この世で捨てられないものはありません。なぜなら劣化しないから。私も「二〜三本しかはかないよね」と思いながらも二十本は持っている気がします(笑)。実際、この間かなり処分したのに、それでもなかなか減りません。
私たちBBA世代は、残りの人生短いのです。時のたつのも早いですよね。つい先日と思っていたことが三年前だったり、下手をしたら五年くらいたっていたりします。ちょっと惜しいなと思うような、イマイチの服を着ているうちに、あっという間に一年がすぎてしまいますよ。私たちには、イマイチなものを着ている暇はもうないんです。
もったいないなと思ったら、処分しましょう。

|処分の原則その2|忘れている服がいらない服
処分時はわかったけれど、処分するべき服ってどんな服?
ズバリ、「持っていることも忘れている服」が「いらない服」です。
たまに、人が着ていたり持っていたりするのを見て、「あっ、私、これと同じものを持っていた」と思い出すことってありませんか? もう一度ひっぱり出して着てみよう、みたいな(笑)。そういう服や小物は、もうあなたには必要ないものです。忘れるほど長い間着る機会がない、あるいは忘れるほど興味がないということですから。
そして、昔その服が似合っていたあなたと今のあなたは違う人、違う外見なのです。
あきらめも、この年になれば大事なことです。とらわれずに、うまく手放すことが大切です。
大丈夫。今の時代には、もっと素敵なものがいろいろあります。忘れている服や小物はさっさと処分して、新しいものを入れるスペースを作りましょう。

|処分の原則その3|いらない服や小物は寄付する
いらないといっても服や小物を捨てるのは、ちょっと気が引けますよね。
近くに仲のよい若い友人がいれば譲ることもできますが、遠くに住んでいたり、それほどまめに連絡を取り合う仲でなければ、たとえ若い友人といえども、古くなったものを差し上げるのはやはり気が引けます。
私の場合は仕事柄どんどん増えてしまうため、昔から、若い友人に譲ったり、救世軍などに寄付したりしています。今では服や小物のリサイクルや再利用が一般に普及していますので、インターネットで「いらない服 寄付」で検索すれば、寄付先や寄付の方法などの情報がすぐに手に入ります。ヤフオク!やメルカリに出品する手もありますが、思いのほか手間ひまがかかるので、まめな方にかぎります。
捨てるのではなく、寄付する。
これも私たち世代におすすめの処分方法のひとつです。

|処分の原則その4|どうしても処分できないものは想い出箱へ
忘れているわけではないけれど、もう長いこと着ていない服や使っていない小物もありますよね。たとえば大切な方にいただいたものだとか、記念日に着た服だとか。
そういうものはむしろ、あなたにまだ必要だということですから、想い出箱へしまっておきましょう。ときどき取り出して懐かしんでもいいですし、ほかの方に使ってもらったほうが幸せな気分になれると思うときがきたら、処分すればいいと思います。
心に逆らってまで処分する必要はありません。今処分するべきなのは、本当にいらないものだけです。

ババア最高!+60歳からのHAPPYおしゃれ
地曳いく子、槇村さとる

2023年9月20日
550円(税込)
文庫判/192ページ
978-4-08-744568-8
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