【注意】このインタビューは、漫画『ゴールデンカムイ』の完全なネタバレを含みます。ご了承いただける方はお読みください。
ファンが最も気になる『ゴールデンカムイ』マル秘ランキングも発表…野田サトル1万字インタビュー#3
漫画『ゴールデンカムイ』公式ファンブックにも未収録だったキャラの「秘密」の質問に作者の野田サトル氏が回答する。読者から圧倒的に知りたいという希望の多かった秘密のランキングも明らかに!(全4回の第3回)
野田サトル1万字インタビュー#3
連載の中で最も大切にしていたこと
――ところで、全く作中で差別や迫害について描いていないわけではありませんよね?
はい。おっしゃる通り、第1話にもその他にも描いています。
勿論、差別用語や、日本とロシアの都合で翻弄される少数民族たちのことなどを露悪的にはならぬよう、僕なりのアプローチで描きました。
そもそも和人からの迫害に対する蜂起のための軍資金である金塊を追うのが、この物語の縦筋ですからね。
とにかく描く上で大切にしたのは、「素晴らしいと感じたアイヌ文化をそのままポジティブに伝えよう」という点と、「和人もアイヌも同じ人間、善人も悪人もいるフェアな存在として描こう」という点でした。
それに、アンケート結果が反映されるシビアな大衆漫画誌の冒険活劇で、シリアスかつネガティブなものを描くことに終始して売れなかったら、アイヌ文化に触れるための入り口にすらなれないのですから。
言わずもがな、自分が一番面白いと思うものを描くということを一番大切にしていました。
――本作は冒険活劇であり、アイヌ文化への入り口でもありますが、人権活動とかアイヌ文化認知のために始めた漫画ではなかったということですね。
そうですね。もしそんな真面目な思想でしたら、「ふざけた乳首」とか描けませんよね。

――「ふざけた乳首」はイヤイヤ描いていましたか? 温泉でのフリ〇ンバトルも、精〇探偵も、そんな真剣な想いが裏にあったと(笑)。
もちろんです。僕はそもそも上品な人間ですから。もうこれ以上、野暮な解説はいたしません。なぜなら読者の99.9999%は『ゴールデンカムイ』に出てくる美しい男たちの「秘密」に注目しているはずだからです。
――では、ここから99.9999%の読者の方たちが喜ぶキャラクターたちの「秘密」に関するお話を聞かせてください。
はい。以前、公式ファンブックに載せるために質問を募集したのですが、ものすごく大量にいただいたわけです。約2200通とか目を通したんですけれど、ほんとに一番多かったのは「全員のチ〇ポのランキングを教えてください」でした。
「スケベだなぁ」と思いましたね。
――ひとりにつき1回しか質問を許されていない貴重なチャンスにもかかわらず、一体何のためなんでしょうか?
わかりません。でも、その質問にも真剣に考えました。だってそれが大多数の読者の皆さんの望みだから。では、最新チン〇ランキング発表いたします。
牛山>谷垣>ボウタロウ>キロランケ>菊田>有古>家永>ヴァシリ>二瓶>稲妻>月島>鶴見
あとは似たりよったりですかね。杉元も尾形も宇佐美も土方も鯉登も平均チ〇ポです。
白石は彼らよりちょっと小さいです。
――公式ファンブック質問箱の野田先生の回答では「デカチン四天王」は谷垣、牛山、キロランケ、菊田でしたけれど、ボウタロウが躍り出てきましたね。有古イポㇷ゚テもたしかに大きそうです。うーん、これは興味深い…。
はい。ボウタロウは身長が高く手足もスラリと長いですから。スラリとしたチ〇ポなんです。単純なサイズというよりも、いいチ〇ポかどうかですね。
野田先生のお気に入り源次郎ベスト3
――なるほど。他に目を引いた読者さんの質問などはありましたか?
では、せっかくなので、ページの都合で公式ファンブックに収録されなかった質問にいくつかお答えしていきたいと思います。
Q:20巻の鯉登が誘拐された事件で、ロシア人に扮した尾形が父と電話する鯉登の背中に手を添え、寄り添うような姿勢を見せたのは何故でしょうか? 父親に愛されなかった自分と鯉登を重ねたのですか?(クマ次郎さんより)
A:そうですね。ただ、あの布マスクの下はすっごい笑顔だったらしいですよ。

Q:野田先生のお気に入り源次郎ベスト3を教えてください!(ゆぴさんより)
A:120話 うわの空になって、ボッケを勃起と言い間違える情緒不安定な源次郎ちゃん。点数は60カワイイです。

146話 ロシア式蒸し風呂・バーニャから出てきて伸び切ったチ〇ポが地面で急激に冷やされる源次郎ちゃん。80カワイイ。

230話 破水したインカㇻマッをお姫様抱っこして「大丈夫だ…全部上手くいくから…!!」と勇気づけようとする源次郎ちゃん。100カワイイ。

43話 コタンで尾形たちに襲われ、フチに世話になったお礼を言おうとして泣いちゃう源次郎ちゃん。2万カワイイ。

キャラの知られざるエピソード満載
Q:第七師団だけが知る、尾形上等兵のおっちょこちょいエピソードを教えてください。(ミキティさんより)
A:宇佐美上等兵に騙されて、訓練の集合場所に行ったら誰もいなくて、ひとりでしばらく立っていた。
日露戦争時、敵の銃弾で飯盒に小さな穴が空いているのに気がつかず、ご飯を炊いたらカチカチだった。

Q:鶴見篤四郎を中佐とかではなく中尉にした意図はありますか?(月島軍曹さんより)
A:佐官だと日露戦争の最前線では戦わないからです。部下たちを率いて血まみれになって一緒に戦った上官と、後方で指示していた上官とでは、やっぱり部下の鶴見に対する温度は違うと思いました。
ちなみに情報将校は普通の中尉よりも給料は二階級分くらい高いという話もありますので、軍での評価的には少佐と同等であるということになります。

Q:牛山さんは戦えるものなら何でも投げ飛ばしていきそうなイメージがあるのですが、お化けなど物理攻撃が効かなそうなものに対してどんな感じなのでしょうか。(じんたさんより)
A:お化けの話は苦手だったそうで、杉元のクソつまらない話を怖がっていたそうです。

©野田サトル/集英社
#4へつづく
ゴールデンカムイ




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