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エンタメ 2023.05.19

「沖縄のリアルを伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い

「生まれたときから、そこにあって、国が変えるつもりがないものを、変えられるわけがないさ」。そんな劇中のセリフが印象的なWOWOWの「連続ドラマW フェンス」が5月20日(土)午前0時より全5話一挙放送される。沖縄の米軍基地をめぐる現状に正面から向き合ったこの意欲作、製作を担当した沖縄県出身のプロデューサー・高江洲義貴(たかえす・よしき)氏に話を聞いた。

  • 江口匠
  • #フェンス
  • #米軍基地
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基地問題に正面から向きあったクライムサスペンス

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_1

主演の宮本エリアナ(左)と松岡茉優(右)

WOWOWが放送・配信する「連続ドラマW フェンス』(松岡茉優、宮本エリアナ主演)は、沖縄の米軍基地をめぐる現状をテーマにした意欲作だ。沖縄が日本に返還されて50年を経た今も、日本にある専用の米軍基地の7割が沖縄に存在する現実と、真正面から向き合っているクライムサスペンスだ。

5月にはモナコ公国主催の世界で権威のあるテレビ番組コンクールとされている「モンテカルロ・テレビ祭」で最優秀賞にあたるゴールデンニンフ賞にノミネートされた。同賞にノミネートされた9作品のうち、アジアでは唯一の作品となる(授賞式は現地時間6月20日)。

WOWOWの番組の大半は、ベストセラーとなった原作の小説をもとにドラマにすることが多い中で、本作は、オリジナルの脚本から生まれた作品であることも異色の作品。製作を担当したプロデューサーの一人、高江洲義貴氏は沖縄県出身。報道記者出身の北野拓(きたの・ひらく)プロデューサー、脚本の野木亜紀子さんらとともに、現代の沖縄が抱える問題を描き出し、見事なエンターテインメントが生まれた。

その企画から誕生までのプロセス、ドラマ化した背景にはどんな思いがあったのか、基地の街で生まれ育ったという高江洲プロデューサーにインタビューした。

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_2

高江洲義貴氏。1987年、沖縄県宜野湾市出身。日本大学芸術学部映画学科卒。映画・テレビ制作会社を経て、2016年よりWOWOWに入社

──高江洲さんは沖縄・普天間出身ということですが、米軍基地との関わりはおありでしたか。

米兵は基地の外に住むことも多いのですが、僕の実家は米兵用の邸宅のハウスクリーニング業をしていますし、米軍との関わりは本当に当たり前のようにありました。

僕の母校である普天間第二小学校(※1)は、南側が米軍普天間飛行場とフェンス越しに向かい合っています。サッカーなどをしているとボールが基地に入ってしまうこともしばしばありました。そこでランニング中の米兵さんに言ってボールを取ってもらうことも多かったです。

劇中にもありましたが、下に穴を掘って、基地側に入ってしまったボールを取りに行くっていうこともしていました。その後、先生にバレて、穴は埋められました(笑)。

通っていた那覇国際高校も、昔、米軍の接収地だった那覇新都心にできた高校です。それくらい、米軍基地が当たり前の環境で生きてきました。

(※1)宜野湾市立普天間第二小学校…米軍普天間基地に最も隣接した小学校として知られ、「日本で最も危険な小学校」と言われている。2017年12月13日には、普天間第二小学校のグラウンドにアメリカ軍の大型ヘリコプターから重さおよそ8キロの窓が落下し、メディアでも大々的に報道された。幸い、このとき怪我人は出なかったが、普天間基地移転問題で、最初に引き合いに出される象徴的な存在となっている。

「東京に住んでみて初めて、
沖縄が当たり前ではなかったと気づいた」

──大学進学時に上京されて、初めて基地が当たり前の存在でないことに気づいたそうですね。

日本大学芸術学部の映画学科に進学して、上京してきました。ここでは同級生は沖縄のことを全然知らないし、慰霊の日(※2)も知らない。別に沖縄にそこまで関心もないんですよね。その事実に打ちのめされました。そのときに、沖縄での常識も当たり前じゃないと、気づかされました。

(※2)慰霊の日…毎年6月23日。沖縄戦において1945年6月23日、陸軍の第32軍司令官牛島満中将と長勇参謀長が自決し、実質上、沖縄戦の敗戦記念日とされ、沖縄戦等の戦没者を追悼する日と定められている。この日は、沖縄全戦没者追悼式が糸満市摩文仁の沖縄平和記念公園で行われ、県内の公的機関は休日となり、正午に黙祷が捧げられる。だが、本土では大きく報道されない。

──そのときから沖縄をテーマとした作品を作ろうと思われていたのでしょうか。

そうですね。やっぱり、沖縄のことをみんなが知らなかったのがショックだったんです。

あとは、これまでの沖縄のドラマは沖縄戦の悲劇や反米軍基地を強調するメッセージ性の強いものになるか、「癒しの島」みたいなイメージで描かれるかの両極端だったので、エンタメでありながら沖縄の現実をしっかりと描くドラマを作りたい、という思いもありました。沖縄の問題は、白か黒かじゃない。それを描きたいという思いが今回の『フェンス』に結果的につながりましたね。

北野プロデューサーとの不思議な縁

──『フェンス』の企画ができた経緯をお聞かせください。

NHKエンタープライズの北野拓プロデューサーから僕に企画書をいただいて、「まさにやりたかった企画だ」と思ってお受けした、という形です。

北野さんは新卒でNHKに入った後に3年間、沖縄県で報道記者をしていたんですね。そこで、いろいろと沖縄の現状を知ったそうです。

企画書と脚本を担当された野木亜紀子さんの書かれたプロットを読んだときに「沖縄の現状をエンターテイメントの力で知ってもらおう」という北野さん、野木さんの覚悟と優しさを感じ、プロデューサーという立場を超えて、ウチナーンチュとして心から「ありがとう」と感謝し、この作品を世に送り出すことが自分の使命だと感じました。

一方で、脚本を依頼された野木さんは最初、やるかどうかすごく迷っていたそうなんです。やるとしたら、すごく勉強しなければいけないと。でも、北野さんの取材力に加え、沖縄出身の当事者である僕が加われば、本作をちゃんと作り上げることができる、これはやらないといけない作品だなと、引き受けてくださったそうです。取材の際にそう言ってくれたことがあって、それは本当にうれしかったです。

40日間かけて100人に取材して創り上げた脚本

──『フェンス』を観ていると、現地の人が実際に発しそうなセリフや、体験していそうなシーンがそっくりそのまま描写されているように感じます。脚本について、高江洲さんが助言されることも多かったのではないでしょうか。

いえ、僕は脚本には口出ししていません。元記者の北野さんが沖縄で築き上げたネットワークをフルに駆使したり、僕も自分の地元の友人を紹介したりして、野木さんが40日間かけて約100人に朝から晩まで取材して創り上げた台本です。


──すべての登場人物に、必然性を感じます。とくに米兵である黒人とのブラックミックスでありながら、日本語しか話せない大嶺桜(宮本エリアナ)を主役に配置するのは巧みだなと思わされました。そうした配役の上手さによって、沖縄にある問題の複雑さを立体的に見せられていると感じます。

ブラックミックスの桜も、NCIS(※3)の人も、みんな特定のモデルがいるわけではありません。ただ、ストーリーを練っていく中で、野木さんが自然と考えついたものです。おっしゃる通り、白か黒かではない、沖縄にある現状を見せるのに、必要な役どころを上手く野木さんに編み出してもらったと感じています。

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_3

ブラックミックスの大嶺桜役を演じる宮本エリアナ。自身も米軍基地のある長崎県佐世保出身

本土からきた基地反対運動をしているダイビングショップ店員のキャラなんかも、野木さんが考えました。本当に沖縄にいそうな人ばかりですよね。

実は最初、北野さんは沖縄県警にいる男性と女性のバディーによる警察もののドラマを考えていたそうです。沖縄で起きた性暴力事件を縦軸として、その他の諸問題解決に挑む形で展開していくような、1話完結のドラマ形式です。

ただ野木さんが「性暴力事件を扱うなら、女性二人のバディーものの方がいい」とおっしゃって、今の形の原型が生まれました。沖縄に多いアメラジアン(※4)の女性を主役にする方向性になり、大嶺桜というキャラクターが誕生したと伺いました。

余談ですが、桜を演じてくれた宮本エリアナさんのお父さんも長崎の佐世保にある米軍基地に所属していたそうで、改めてご縁を感じましたね。

(※3)NCIS……アメリカ合衆国海軍省傘下の法執行機関で、米海軍と海兵隊に関連する重罪級の犯罪を捜査する文民捜査組織

(※4)アメラジアン……アメリカ人軍人の父とアジア人の母の間に生まれた子どものこと

青木崇高の徹底した役作り、新垣結衣の特別出演

──沖縄県警の警察官、伊佐兼史役の青木崇高さんは、沖縄出身なのでしょうか?

いえ、沖縄出身ではありません。でも本当に沖縄方言がお上手ですよね。以前、沖縄を舞台にしたTBSドラマ『本日も晴れ。異状なし』に出演された際にかなり練習されたみたいです。方言もすごいし、伊佐っぽい雰囲気もあったので、野木さんの強い希望もあり伊佐役はぜひ青木さんにとオファーして、OKしてもらったという経緯です。

撮影にあたって、より今っぽいリアルな沖縄の言葉を表現するために、沖縄在住の若手俳優、井上あすかさんと福地清さんに方言指導をしてもらいました。現地の人も「ウチナーンチュじゃないか」と間違えるほど、本当にお上手です。

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_4

沖縄県警の警察官、伊佐兼史の沖縄方言は、地元の人々が驚くほど完璧だった

──青木さんは英語もお上手でいらっしゃいましたね。

そうですね。英語にも沖縄の訛りを混ぜなきゃと現場でおっしゃっていて、本当に役作りが細かいな、プロだな、と思わされました。

──新垣結衣さんが特別出演されていますが、どのような経緯で出演が決まったのでしょうか。

実は最初の脚本の構成には、新垣結衣さん演じる精神科医の城間薫はいなかったんです。ただ、沖縄の性暴力の歴史や現状について野木さんが取材していく中で、「性暴力を受けた女性が救われる話まで描かく必要がある」という考えが出てきました。

そこで、城間薫という役が見えてきて、野木さんが「この役は新垣さんに依頼したい」ということでオファーを出したという経緯です。野木さんは新垣さん主演作を何本も書かれていますので、お互いの信頼関係が出演に結び付いたかと思います。

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_5

特別出演の新垣結衣。性暴力の被害者女性をサポートする精神科医・城間薫を演じた

──「月刊BOWOW(バウワウ)」編集長の東諭吉(光石研)がキャバクラで自身が保有している軍用地について語るシーンも、とてもリアルでした。

沖縄の事情を知らない人が聞いたらまったくわからないような話かもしれません。これも取材中に出た話でしたが、ストーリーに直接関係なくとも、こういう細かい沖縄の現状をわずか一言のセリフにすることで、作品がよりリアルになっていくと感じています。

沖縄の白か黒かではない現状を巧みに表現するセリフ

──ストーリーを通して、沖縄の人たちの白か黒かではない現状が丹念に描かれていると感じます。高江洲さんの思いが表れているシーンやセリフなどがあるのではないでしょうか。

「生まれたときから、そこにあって、国が変えるつもりがないものを、変えられるわけがないさ」という伊佐兼史(青木崇高)の発言などは、まさにそんな心情を表現したものですね。

でも、これも僕が考案したものはありません。すべて野木さんが40日間の取材を経て考え出したものです。

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_6

「自分たちでは言語化できなかった思いが、桜のセリフとして出てきたときに、心を打たれました」と語る高江洲氏

──高江洲さんご自身が「これは」と思ったシーンやセリフはありましたか。

第四話「マブイ」で桜が「ずっと(米軍基地)反対と賛成で争わないといけないウチナーンチュが、それでも一緒に生きていこうとしたら、曖昧にするしかないんだよ」というセリフには心打たれました。ラッシュを見ていて、とても胸が締め付けられましたね。「あぁ、そうやって沖縄の現状を表現する方法があったのか」と目から鱗でした。

こういう気持ちが、自分たちでは言語化できなかったんです。それが桜のセリフとして出てきたときに、ちょっと勇気をもらえるというか、そうか、こういうふうに表明することができるんだ、という気づきが与えられましたね。

桜がヨシおばあに、「私が、辺野古に基地を作るべきだ、って言ったらどうする」と言うシーンがありましたよね。野木さんが僕に、「高江洲さんもし、息子さんに同じこと聞かれたら息子さんに何て答えるの?」って聞いてきたことがありました。

──野木さんに、何て答えたんですか?

ヨシの答えと同じです。「一生懸命考えて出した答えなら、それでいい。ただ、意見が違っても、相手の考えも尊重しなければだめだよ、と言うと思います」と答えました。

――また、第五話の中で、松岡茉優さんが発した「沖縄の問題じゃありませんよ、日本の問題です」というセリフがとても印象的でした。

そうですね。これも、どういう言い方がいいか、いろいろと話し合ったような記憶があります。もう少し、オブラートに包んだような表現にしようか、どうしようかと。最終的に、今のようなストレートな表現になったのだと思います。

──通しで作品を観ると、「ストーリーだからこそ伝わってくるものがある」とひしひしと感じました。

僕もこの作品を作ってみて、沖縄のリアルを伝えるには「ストーリー」というフォーマットが最適であると改めて感じました。主人公と物語を歩むことで、情報が自然と入ってくるし、何よりもそこに生きている人の複雑な感情を描くことができる。

SNSでも「沖縄って、本当はこうだったんだ」というような番組の感想をよく見るんですけど、嬉しいですね。この複雑さを、複雑さとして伝えることができたなぁ、と。

──続編も考えておられますか?

続編は今のところ考えていませんが、『フェンス』の続編をもしやるとしたら、またこの座組みでやりたいですし、それしか考えられません。

それとは別に、個人的な野心としては、沖縄を舞台としたホームドラマをやってみたいとも思っています。今作とは違う角度から、沖縄を描いてみたいですね。

文=江口 匠  撮影=五十嵐和博

「沖縄の問題を伝えるには“ストーリー”というフォーマットが最適なんです」沖縄出身のプロデューサーが米軍基地を巡る連続ドラマに込めた想い_7


「連続ドラマW フェンス」
WOWOWプライム・WOWOW4Kにて5月20日(土)午前0時より全5話一挙放送
WOWOWオンデマンドにて全5話配信中【無料トライアル実施中】

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江口匠

えぐち たくみ

フリーライター

1990年生まれ。慶應義塾大学商学部卒。外資系コンサルティング会社などを経て
フリーライターに。ビジネス系のメディアなどで取材記事や企画記事などを執筆。
読むと元気が出るようなストーリー性のある記事を心がけている

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