アンチコメントは全部見て、力に変えている

「勝てるまで泣くな」。30歳でのプロレスデビューから5年、気づけば年長者に…「今度はわたしたちが若手を育てていく番」_2

――ファンはハラハラしながらも、ついていっている感はあります。

みんなをモヤモヤさせちゃっているのは申し訳ないなと思うんですけど、とりあえずいまはトライアングルダービーをそれぞれのチームで頑張らなきゃいけない。いまはそこに集中という感じです。

――コズエンと言えば、月山選手がまだ未勝利です。月山選手に対しては、どんな思いがありますか?

最近、月山に「もう勝てるまで泣くな」って言ったんです。わたし、欠場中はスターダムの試合をあんまり観たくなかったんですよ。悔しくなるから。だけど月山の試合は観ないとと思って観てたんですけど、ちょっと一歩引いて観ると、コズエンの空気がすごい、もう、ずーんって(暗く)なってるのをめちゃくちゃ感じて……。

みんな悩んでる、みたいな。わたしもいなかったのも悪いんですけど、月山もいつも泣いてるし。ファンはそこまで苦しんで泣いてる姿を、果たして見たいのかなと思うと、違うんじゃないかなと思って。だから月山には「泣くのは勝ったときにしようね」とは言ったんですけど。

――たむ選手は、月山選手に「3か月以内に勝てなったら、コズエンを脱退してもらう」と最後通告しましたね。

あれは愛情でしかないから。それは、わたしはわかってるから。たむは願ってるわけですよ、勝利を。わたしが月山に「頑張って」って言ったのは、わたしもいま頑張らなきゃいけない時期で、月山も頑張らなきゃいけない時期で、頑張らなきゃいけない同士で頑張って、たむに勝利を届けようという意味なんです。

――アンチのコメントとかもありますよね……。

SNSとかYouTubeとかYahoo!ニュースのコメントとか、わたしは全部見るんですけど。やっぱり違う風に捉えてる人もいるんですよね。わたしがたむへの当てつけに「頑張ろう」って言ってるとか。いま頑張るって言っても遅いんだよとか。
いや、そうじゃないんだよ。みんな、たむに愛情があるし、月山にも愛情がある。選手はそういうので悩んじゃったりもするじゃないですか。だから最近、難しいなって思います。