普通のパンツと変わらないおしゃれカラーを投入
トイレの後のちょい漏れで、下着やズボンにシミができるお悩みは、母乳漏れの吸水パットの機能を転用することにした。
「前側は吸水生地と防水布の3層構造で、水をスピードに吸収し、尿漏れしても肌側の生地面はサラッとするようにしました。また尿漏れの悩みに臭いというのがあります。
なので生地全体に抗菌防臭効果のあるナノファイン加工を施して、臭いの原因となる雑菌の増殖を抑制しました」とMDの鈴木さん。
尿漏れパンツ自体の機能性は十分だが、いかに男性に手に取ってもらえるかということが課題であったと、ライフスタイル販売DIV長の森永さんは振り返る。
「KEEP GUARDを実際にはいて何度も試しました。機能面はちょい漏れしてもすぐ乾いて臭いの心配もなく快適です。ただ、サンプルを渡すと“私はけっこうです”“尿漏れする歳じゃないので”と手にとっていただけないということが現場でもありました。
男性なら、年齢問わずちょい漏れして、ズボンのシミが気になった経験は誰しもあると思います。
こういった商品を使うことで解決できるはずですが、まだまだ“恥ずかしい”と考える人が多いので、そこを工夫する必要があると考えました」
一つは色の展開をベーシックカラーだけでなく、普段購入しないようなカラーを投入して、洋服の好みやライフスタイルで選べるようにした。
購入したい色の調査の、1位黒、2位グレー、3位カーキという結果も考慮に入れて、黒、カーキ、ラベンダー、ヒョウ柄のラインナップに。売れ行きは、黒が圧倒的だが、続いてはヒョウ柄が人気だとか。
「ほかのメーカさんだとあまりおしゃれなカラーがなかったので、ヒョウ柄などを投入しました。最近、40代以上の男性は、見た目も中身も若々しくエネルギッシュな方が多い印象なので、ファッション感覚で取り入れていただければと考えました」と木村さん。
「黒は定番色で誰でも手に取りやすい色ですが、もう1枚洗い替えとしてヒョウ柄を購入されるパターンがけっこうありますね」と鈴木さん。